ブエノス・アイレスのお墓めぐり
ブエノス・アイレス市内に、お墓を公開している公園があります。
今日はそこを夫と訪れました。
「今日はお墓行くよ」
と朝言われたので、
「おばあちゃんかおじいちゃんのお墓なの?」
と聞きましたが、そうではないらしく、
まあ、とりあえず行くことに。
Youtubeで、ブエノス・アイレスにあるお墓を一度見せてもらったことがあったので、イメージは自分のなかにあったのですが、
じぶんの目でみると、やっぱり感じるものがあります。
お墓でさえ、みんなユニークで、表現豊かだなあということです。
隣のお墓とぜんぜん違う
それでオッケー
という感じにわたしは関心してしまいます。
そして、お墓が、そもそもアートとさえなっているから、有料で公開しているのでしょう。
日本だと、お墓と聞くとじめっとしたような、あまり普段は近寄りたくないようなイメージがありますが、
アートだったら、見に行きたいですよね。
そして、ブエノス・アイレスの青空とのコントラストがすごくいい。
お墓だけど、見上げるように高さのあるものもあって、そこに美しいアートと青空がある。
だからなんか暗さがないんですよね。
ぜんぶはチェックしていませんが、
おおよそ1900年代に建てられたような感じでした。
アルゼンチンは、スペインの植民地だった歴史があります。
その頃移り住んだヨーロッパの人たちの、富裕層がたてたお墓たちのようです。
その歴史を、お墓もしっかり反映しています。
カトリックのマリア様やキリストなどの描写もたくさんあります。
メンテナンスの行き届いていないお墓もそれなり見受けられます。
そんなテキトウなところもアルゼンチンっぽい気がします。
夫のお母さん方はわりと裕福な家庭に生まれたようで、
お墓もあったそうですが、おばあちゃんの代からお墓は売り払っちゃったそうです。
骨はどこにあるの?
と聞きましたが、なんかよくわかっていないみたいです。
家にあるんじゃないかな、
って感じで、日本のように骨をどう扱うかがしっかりしてるのとも違う感覚です。
でも、着実に、アルゼンチンでも、
所有する
ということから、
所有しないこと
自由でいること
の価値観が浸透してきているようです。
時代が変化してきているな、と感じます。
ものを所有する地の時代から
ものを所有しない風の時代へと
お墓に執着をやめたアルゼンチンからも感じました。
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