時代逆行?進行?~掃除機ホウキ
今日も息子は学級閉鎖で家でオンライン授業を受けていました。
朝8時20分始業、ぎりぎりに着替え、タブレットの前に座ります。先生の声が聞こえてきます。
「各教科の先生の部屋に入るのを間違えないように。Lゲートの・・・、わからないことは%#&%&’Aからメッセージを送って下さい・・・(専門用語続く)」
息子は全部理解できるようでふんふんと頷いています。ついこの間ここに記すのも恥ずかしいような低学年に習う漢字を間違えたのに、簡単なこと説明するのもままならないのに、こういう複雑なことはよくわかっている。学校教育の不思議を感じながら家事をしていました。
洗濯や台所仕事を済ませ、部屋の掃除にとりかかりました。以前なら掃除機の音が授業を邪魔しないか考えてタイミングを計っていたはずですが、今はお構いなしです。なぜならほうきで床を掃除しているから。
私は専業主婦という肩書を乱用していますが、家事が好きではありません。特に掃除と整理整頓が好きでない上に苦手です。
そんな私とつきあうのが嫌になるのか、我が家に来る掃除機は一日一回しか使わないのに、短命に終わることが多いです。数か月前まで使っていた充電式スティック型掃除機は最短記録を更新しました。結構高いのに。なきゃ困るものだけど、また買うことははばかられました。好きでもないことのための出費も嫌です。
ほうきにしたらどうだろう。
そんなレトロなと思いつつも調査を開始。英会話を週二で一緒に練習しているブラジル人バディに聞いてみました。家の掃除は基本ほうき、ソファと車の中はハンディ型の掃除機を使うとのこと。ふむふむ。フィリピン人に聞いてみました。掃除は基本ほうき。そんなことのために電気を使う必要はないとのこと。ほほう。経済状況もあるのかもしれませんが、ほうきが世界の掃除を支えていることがわかりました。
日本でも一定数の人がほうきを使っているようです。天然素材だと、ほうき草とシュロの素材が有力。中でもシュロは油分を含んでいるから使っていくと床にワックス効果もあるとか。そして両方とも10年選手です。もうポチるしかない。喜んでシュロ派の一員になることに。
以後、ほうきを使って掃除をしています。ふわふわ舞い上がる埃は茶殻を使って抑え(茶殻最強!)、カーペットもほうきで塵を掻き出していきます。部屋はサーッサーッという静かな音が流れ、音楽や英語音声をきくのもイヤホンいらず。そしてほうきを使い始めて気づいたのは、掃除機の熱で部屋が暑くならないこと。空気がホコリっぽくならないこと。塵取りは「はりみ」という紙でできたものを使います。とても薄く床の面にぴったり沿うので取り損ねる塵はほとんどなし。
ほうき生活、想像以上に快適だった!
洗面所にどれだけ髪の毛が落ちてるのかとか、出たごみが見れて面白いので今は掃除をするときワクワクします。
マイナス面は、日ごろから変わっていると思われがちな私を物語るネタが一つ増えたことぐらいです(^^;
SDGsとか流行っていますが、環境を汚さない、使用電力を抑える、ことを自然に実現できる暮らしは電気を使う前の時代に倣うことかもしれません。地球目線だと、今の便利な暮らしは退行で古い時代が最先端なのかもしれないなあ。
マワリテメグル