ブルーサルビアを楽しもう
狭い意味でブルーサルビアと言えばファリナセア種を指しますが、この植物は青の発色はいいのですが、耐寒性がないので日本では1年草扱いになります。
一方、宿根系のサルビア(セージ)の仲間には青系統の花色のものも多いですね。
ここでは「ブルーサルビア」をSalvia属の青い花を咲かせる植物のように、広い範囲にとって、ご紹介します。
なお学名(おもな流通名)という表記にしております。
ファリナセア(ブルーサルビア)
以前はブルーサルビアといえばこの種類を指しました。
アメリカのテキサスやニューメキシコあたりが原産の植物なので寒さに弱く、暖地以外では屋外で越冬できません。
種まきはゴールデンウイークころまでに行いますが、苗を購入する方が手軽に始められます。
赤いサルビアと同じく暑さには強く、花期が長いので肥料切れにならないように、元肥と追肥をしっかりあげましょう。
ガラニチカ(メドーセージ)
非常に強健な宿根草で土質が合えば勝手に増えすぎるので他の植物の邪魔にならないように注意が必要です。
花穂の色は暗い青から緑になります。
花壇などで育ちが悪いときは苦土石灰で土壌を中和してください。
ウリギノーサ(ボッグセージ)
透明感のある青い花穂が特徴的な宿根草です。
多くのサルビア属の植物は乾燥気味に育てますが、この植物は湿地帯に自生しているので、水切れさせないように注意してください。
徒長しやすので40㎝くらいで切り戻して枝数を増やすといいでしょう。
アズレア
濃い水色の小花の中央に白い2本線が入る美しい宿根サルビアです。
蒸れに弱いので寒地でなければ大鉢植えにして、真夏は風通しの良い半日陰に移してください。
通常は8月下旬から10月にかけて開花する秋の花です。
放任すると樹高が2m近くになります。
レプタンス(コバルトセージ)
鮮やかなブルーの花が印象的な育てやすい宿根サルビアです。
過湿は嫌いますが水はけの良い土壌で日当たりと風通しがよければ、どんどん大きくなります。
樹高は最大1mくらいです。
カマエドリオイデス(ジャーマンダーセージ)
シルバーリーフにブルーの花穂が映える美しい宿根サルビアです。
花付きが良く、花のない時期もシルバーリーフが楽しめます。
暖地では屋外でも落葉せず常緑を保ちます。
メキシコ原産なので過湿には弱いようです。
草丈は40cmくらいのかわいらしいサルビアです。
草姿が乱れたら適宜、剪定してあげてください。