寄せ植え10の法則
今回は、きれいに寄せ植えを作るための10法則をお話します。
1.性質の似た植物を組み合わせる
乾燥が好きな植物もあれば乾燥が嫌いな植物もあります。直射日光大好きな植物もあれば嫌いな植物もあります。寄せ植えを管理することを考えると性質の似た植物を組み合わせるのがベストですね。
ただし、あえて違う性質の植物を合わせるとユニークな寄せ植えになります。その時はポリポットで別々に植えること、調子が悪くなったものはすぐに取り替えることが必要です。
2.色合いに注意
寄せ植えができあがったときをイメージして、苗を選び、植え付けをしてください。特に色合いには注意しましょう。
同系統の色でそろえる方法と、お互いに引き立てあう色合いにする方法があります。
花だけでなく葉の色も重要です。斑入り葉のものやシルバーリーフはアクセントにもなりますので、重宝しますよね。
3.遠近感を出す
1種類の植物の鉢物であればいいのですが、寄せ植えのように数種の植物を合わせる場合は、背丈の違いを意識して、遠近感がでるように配置しましょう。
遠近感を出した方が、より大きくゴージャスに見せることができます。
4.開花期を揃える
できるだけ開花期を揃えると、花が咲いた時に豪華できれいな寄せ植えになります。
もちろん開花株を購入して寄せ植えするのもありです。その寄せ植えを1年育てれば、また翌年にも同じ時期に花が咲くでしょう。
5.株間は詰めて
寄せ植えの株間があいていると間延びして見えます。
寄せ植えの場合は観賞するのが目的ですから、最初から間延びして見えないように、苗の間隔をあけずに詰め込んでください。
ただし、梅雨時や真夏など株間が詰まっていると蒸れて病虫害が起こりやすくなります。花がらや枯葉は丁寧に取り除き、適当に間引き剪定して蒸れないようにしてあげましょう。
6.春先はやや少な目、冬は多めに
株間は詰めるのですが、春先は今後の成長を考えてやや株数は少な目にしてください。
一方、冬は成長しないですし、寒風を避ける意味でも株数を多めにしましょう。
7.良い土を使う
ガーデニングセンターにはいろんな種類の園芸用土が売られています。
ただし地元の零細業者が作った安いものはトラブルになることが多いです。購入した銘柄を覚えておいて、その土で植物がどのように育ったかを記録しておきましょう。
私の経験上、アイリスオーヤマのような大手の業者のものは当たり外れが少ないように思います。
8.花がら摘み、切り戻し
寄せ植えを長く楽しむには花がら摘みは必須です。種ができるのは論外ですし、花がらを放置すると病害虫の原因になりかねません。
また梅雨前や真夏の前に大きく切り戻すと、夏越ししやすくなり、秋の花を楽しめます。生育旺盛な場合は、もっと切り戻す頻度が多くてもかまいません。
9.追肥も必要
長く花を咲かせるには追肥が必要です。液体肥料を使うのが寄せ植えには便利ですね。
面倒な場合は固形の緩効性化学肥料を鉢の周囲に置き肥してもいいでしょう。
10.諦めも肝心
普通の寄せ植えは花が次々と咲くように風通しの良い日当たりに置いてください。ただし花に雨があたると汚くなる場合は、軒下やベランダなどがいいでしょう。
水やりは花や葉に水がかからないように、株元にやってください。鉢やコンテナの種類と大きさ、植物の種類と量、季節とその時の気候によって水やりの頻度は変える必要があります。
ただし、いろいろ頑張っても調子が悪くなる株があるものです。その時は諦めも肝心で、調子の悪い株は早めに取り除き、新しい苗や植物に植えなおしましょう。
夏や冬の気候の厳しいときは、寄せ植えそのものを早めにあきらめて、次の寄せ植えを作った方が生産的な場合もあります。