芝生に原種系チューリップを植えよう!
最近、野生の趣のある小型の原種系チューリップをよく見かけるようになりました。
大きく華やかに改良するのではなくて、小さくても可愛らしく強健に育種された品種が原種系または原種チューリップと呼ばれているようです。
これらの原種系チューリップは花壇の前方や鉢植えとして利用されることが多いですが、ここでは芝生の中にあえて植え付ける方法を解説します。
芝生の中に植えると芝生の緑を背景として群生したチューリップが浮き上がるように見えて、とても見栄えがいいです。
また、いつも緑の芝生に季節感を持ち込むこともできます。
小型の原種系チューリップ
広いお庭や公園などでは普通の草丈のチューリップでもかまわないのですが、一般のお庭では草丈の低い小型のチューリップの方がスケール感を合わせやすいです。
特に「原種系」と呼ばれているものは強健なので、植えっぱなしにできるのが便利ですね。
ダニエラやタルダ、レディージェーン、ライラックワンダーなどの品種が入手しやすいようです。
秋の球根の植え付け
自然な感じにしたいのであれば大中小の3つのエリアを不等辺三角形に配置するのがお勧めです。
もちろん、きれいな幾何学模様に配置しても構いません。
場所と大きさを決めたら芝生カッターなどで芝生を根まで完全に切り取ってください。
根が残っているとチューリップが芝生に負けることがあります。
堆肥や腐葉土をすきこんで植え土を作ります。
肥料分が多いと球根が腐ることがあるので注意します。
水はけが悪い場合は川砂などを入れて土壌改良してください。
購入した袋に書かれているよりもやや密植した方が開花時に見ごたえがあります。
植え付けたあとはバークや腐葉土などでマルティングし、オーナメントなどを配置しておくと、芝生に穴があいた感じではなくなります。
植え付け後に軽く水やりしたあとは水やり不要です。
植え付け後の管理
チューリップの失敗で多いのは日光不足と水の過不足です。
植え付け後に普通の鉢花のように毎日水やりすると球根が腐ってしまいます。
かといって乾燥しすぎると育成途中で干からびてしまいます。
チューリップの状態を見ながら適宜、水やりしてください。
できるだけ芝生の水やりとは別に管理しましょう。
春の開花時には早めに花茎を根元から切ってフラワーアレンジメントなどに利用すると球根が作落ちしにくくなります。
原種系のチューリップは植えっぱなしでも翌年も開花することが多いです。
暖地などで夏越しに不安がある時は葉が黄色くなったら球根を掘り上げてください。
球根を掘り上げない場合は元のオーナメントに戻すか花スベリヒユなどの乾燥に強い草花を植え付けてください。
球根を掘り上げた場合は季節の草花を植え付けるか鉢花を置いてもいいですね。
1,2年で芝生が浸食してくるので芝生の根を切って球根を植えなおす必要があります。