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苺農家に教えてとせがまれた「夏苺のパスタ」の作り方

友達の苺農家さんから送ってもらった栃木県の「夏苺」。

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「信大BS8-9」という四季成りの品種です。

苺といえば冬から春を旬とする「とちおとめ」や「あまおう」といった一季なり品種が通常ですが、一季成りは、低温にならないと花がつかないので、冬から春の気温の低い時期にしか収穫ができません。

一方、四季なり品種は、高温や日照時間が長くても花を咲かせ実をつけさせることができます。つまり夏でも苺を栽培することができるのです。

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この夏苺は、甘みと酸味のバランスが優れていて美味しい。

楽しみ方としては、スパークリングワインや炭酸水に入れたり、スイーツと合わせてつまんだりすると最高に合うんです。

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新富町にあるイタリア菓子屋のLitusのボンボローニと一緒に。

さらに、料理に合わせられないかな、と思っていたら、料理家の夫が「トマトと同じように使うといいよ」と。

理由を聞くと「苺とトマトは、香り成分のβ-ダマセノンが共通しているからトマト料理は苺に置き換えてもいいんだよ。あとは・・!#?$%%&(理解不能)」 私には少し難しかったようです。

そして、さらりと「夏苺のパスタ」を作ってくれました。

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これは美味しい!

苺農家さんにお礼を伝えると「そのパスタ、ぜひ作り方を教えて!」とせがまれたので、夫に聞いたレシピを残しておきます。

-「夏苺のパスタ」の作り方
(材料)2人前
夏苺 小さめ10個
オリーブオイル 大さじ1
塩コショウ 少々
白バルサミコ酢 小さじ1
パスタ(カッペリーニ) 2人前(少し少な目が美味しい)

(作り方)
①沸騰したお湯に、塩(お湯に対して1%)を入れ、パスタを表示時間より30秒長めに茹でます。
②パスタ以外の材料を全てミキサーにかけて苺のピュレを作ります
③茹でたパスタを氷に入れます(注意:氷水ではなく氷の中に入れます)こうすることでパスタの塩気が抜けません。
④パスタに苺のピュレを絡めて、できあがり
⑤あれば、バジルを飾ります。

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四季を通じて、旬を感じられる苺が売られ、それぞれ、味の濃さ、香り、酸味、姿が変わっていき、四季折々味わえるようになったら素晴らしいな、と。それは、品種改良を重ねる研究者の努力に他なりません。

苺だけに限らず、フルーツをもっとスイーツ以外の料理で使うようになれば、甘さだけを追い求めず季節によって様々に活用できる食材が増えるのではと思いました。

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松本純子
中央省庁に勤務。日本の食と農に思いを馳せる妄想料理家。休日はNINO FARMにて野菜作りをしたり、全国の産地に出向き美味しい食材の魅力を発信する。フードアナリスト、野菜ソムリエ / 愛媛県出身/砥部焼大使。