くそばばあは健全な言葉です
うるせー、くそばばあ!!
あなたは言えた思春期でしたか?
わたしは、思うことすら自分に禁じていました。
母に苛立ちを感じるのはしょっちゅうでしたが
きっとわたしが悪いんだなと、漠然と思っていた。
(ムカついてます)
という態度には出ていたと思うけど
言葉にできなかった。
何に腹を立てているのかを
自分で見極めることから逃げて誤摩化してしまい、
そのままフタをして生きてきてしまいました。
***
くそばばあが言える子は、
その環境はとても健全な環境なんじゃないか、と思います。
くそばばあと言えるのは、
(その言葉が良いか悪いかは置いといて)
子どもが自分を押さえてない、伸び伸びとした状態だといえます。
そして、こんなシチュエーションも。
子どもが「くそばばあ!」とお母さんに言ったとします。
お母さんは悲しむ。
「なんてこと言うの!!(泣)」
するとお父さんがすかさず反応。
「お母さんに、なんてこと言うんだ!謝りなさい!!」
お父さんがお母さんを守る、これも健全な状態。
そして子供は、
母親の悲しそうな顔と父親の剣幕に少なからずショックを受け
素直に言うのでしょう。
「ごめんなさい」
この正しいキャッチボールができる親子関係に、
わたしはとても健全さを感じ、感動すら覚えます。
なぜなら
なぜなら
わたしの実家には
誰かが誰かに「ごめんなさい」ということがなかったから。
なにかを間違えても、
きちんと謝るという姿をほとんど見た記憶がないことに
最近気づいて、ゾッとしました。
間違えても、
ふーん。で終わりか、
あ〜、ごめんごめん〜とニヤニヤしながら軽く言うだけで
ちっとも心が伝わってこないような謝り方でした。
そして、
父が母を「守っている」力強さ
母が父に「守られてる」安心感
それもあまり感じない環境だったことにも気づきました。
***
このおかしさに気づいたのは、結婚して実家を出てからです。
夫が、全然たいしたこと無いことでも
「ごめんね」
を言ってくれるのでビックリしました。
心配や不安なことを話すと、夫がちゃんと
「ボクがいるから大丈夫だよ」
と言ってくれることにビックリしました。
***
「くそばばあ」と言えるのはその子が安心して育っているから。
残念ながら、わたしには子どもがいないので試せませんでしたが
世の中のお母さん、
くそばばあって言ってるその子は
実は安心してるなんて、
なんかカワイイですね(^^)
どうぞサラッと受け流して、頑張ってくださいね。