困ってみようと思うのです
「ほらほら転ぶよ〜」
「あ〜あ、きっと落とすよ」
「そんなんじゃ失敗するに決まってる」
末っ子で小柄で頼りないタイプの子どもだった私に
周りの大人たちは
あぶなっかしくて、いつもこんな声をかけた
(転んじゃいけない)
(落としてはいけない)
(失敗してはいけない)
念じながら
歯をくいしばって
気をつける、子どものわたし。
でも
転ぶし落とすし失敗する。
「ほら見たことか」
「言わんこっちゃない」
「やっぱりね」
困った顔で、
でも心無しか嬉しそうな大人たち。
困らせてしまったと、
どんどん萎縮する子どものわたし。
こうして何事にも臆病で、
自分を信用できず、
生きていくことが怖くてたまらない少女が
一人、でき上がったのだった。
***
先日、断捨離のTV番組で素敵な発言に出合った。
すでに、すっきりと片付いたベテラントレーナーさんの自宅。
さらに食器棚を処分することに決めたという。
スタッフ「そんなことしたら困らないですか?」
その問いに、
ベテラントレーナーさんの返答が衝撃だった。
「困ってみようと思うのです」
なんの恐れもない
潔い覚悟に、
おおおおおおお…!!
とっても感動した。
***
困っても大丈夫。
自分を信じてるからできるこの考え方に
ものすごく力をもらった。
そうだ。
転んだら、立ち上がればいい
落としたら、拾えばいい
失敗したら、もう一度やってみればいいんだから
大丈夫だよ。
わたしが周りの大人たちに言ってもらいたかったのはこれだった。
これからは、わたしがわたしに言っていこう。
そして、
この言葉を必要としている人がいたら、言い続けてあげたい。
大丈夫だよ(^o^)
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