小確幸を得る暮らし

　小さいけれど、自分にとってなくてはならない幸せを追求していくと、本当に毎日優しい心で生きていくことができます。

　今年の10月で一旦卒業しましたが、私は11年間もの間、毎月テーマを決めて一般向けに自己啓発セミナーをおこなっていました。11年間で私が最も多く読んだ本のジャンルは、当然のことながら自己啓発と哲学の本です。その間、いつも思っていました。小説が読みたい、小説が読みたい。時を忘れてひたすらに小説が読みたい。

　実家はちょっとした図書館ぐらい本の所蔵がありましたので、学生時代はいつも小説を読んでいました。お行儀悪く、たたみの部屋でゴロンと横になって読み、姿勢と腕が疲れたら、寝返りを打ちながらも読む。それが、じんわりとくる私の幸せ時間となっていました。小確幸（しょうかっこう）というものです。小さいけれど確かな幸せとでもいいましょうか。

　何年も何年も自己啓発と哲学の本ばかり読んでいたので、ご褒美の一年を作ろうかと思いまして、2024年は小説を読みまくることに決めました。今、読みたかった本を買い込みまくっています。一月はこれを読んで、2月はこれを読んで、、っと。3月は、、。予定を立てるだけでも楽しいですね。

　ガラン版の千一夜物語は全巻揃えて読みたいですし、ガルシア・マルケスも腰を据えて読みたい。村上春樹さんの小説と彼の翻訳本もまだまだたくさん読みたいです。スティーグ・ラーソンのミレニアムシリーズも全冊読みたい。嬉しさで心が躍ります。やがて、それらを洋書で読めるほどの英語力がついたらどんなに幸せかと、そういうことも思ってしまいます。

　黒柳徹子さんが「好きなことをすると病気にならない」と。確かにそうかもしれません。心の喜びは免疫力をあげますものね！

　あなたにとっての小確幸はなんですか。何をしていれば小さな幸せだけれど自分を喜ばせてあげられるますか。やることさえやっていれば誰にも文句は言われません。楽しみましょう。

　写真は、日本橋コレドの地下にあるドラクエキャラです。可愛かったです。結構、大きいですよ。

山下純子

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