ユンコ@オウル・フィンランド

フィンランド・オウル大学の客員研究員です^^フィンランドのいろいろについて、愛を込めて、かるーく綴ります。

ユンコ@オウル・フィンランド

フィンランド・オウル大学の客員研究員です^^フィンランドのいろいろについて、愛を込めて、かるーく綴ります。

最近の記事

フィンランドの野草を食べてみた⑦ハマナス

 ♪ 知床の岬に~ハマナスの咲くころ~  ハマナス。北海道に住んでいた時にそこいら中にあったなー、懐かしいなー  それもそのはず、フィンランドにあるハマナスは、18世紀に日本からヨーロッパに導入されたのです。英語名はJapanese Rose。フィンランドには20世紀初頭に入ってきたそう。そして、今、それが侵略的外来種として猛威を振るうようになっているのです。  ハマナスは春にピンク色の花をつけ、夏の終わりに赤い実をつけます。その実はそのまま食べるとものすごい数の種があ

    • フィンランドの野草を食べてみた⑥レッドキャンピオン

        フィンランドの春。待ちかねていたようにかわいい花が咲き乱れます。だいたい5月末から6月初めにかけての時期。チューリップやサクラの類もこのころです。遅っ^^;  フィンランドのオウルでは5月の末ごろからかわいいピンクの花がたくさん咲きます。レッドキャンピオンです  鮮やかなピンク色の花で、道端によく生えているので目立ちます。花びらに切れ目があり、ひとつひとつがハート形。全体的に短い痛くない毛に覆われているのが特徴です。イラクサとは違うので毒も出しません。そして葉と花は食

      • フィンランドの野草を食べてみた⑤トウヒの実

         フィンランドにたくさんみられる針葉樹のヨーロッパトウヒ。フィンランド語で数字の6はkuusiといいますが、トウヒのこともKuusiといいます。娘が「6本のトウヒ」は「Kuusi kuusi」だよ、と教えてくれました^^  5月半ば頃にはトウヒに赤い松ぼっくりの赤ちゃんがたくさんできます。イチゴみたいですが、1cmほどのものです。これを摘んできて、ピクルスを作ります。  普通にピクルスを作る手順と一緒です。水、リンゴ酢、砂糖、塩、チリ、ペッパーなどを鍋にかけ、沸騰させ、煮

        • フィンランドの野草を食べてみた④クサソテツ

           クサソテツというと何それ?という感じですが、コゴミといえば、おいしいやつ!となりますよね。フィンランドは湿地が多いので、シダ類はよく育ちます。クサソテツもそう。近くの森の日蔭に行くとだいたい大群落をつくっています。でも、気づいたときには成長しすぎていて、食べるには遅い…といった悲しいことになります…  フィンランドではガーデニングでもよく利用されるもので、大学とか公園などでもよく目にします。イングリッシュガーデンでも重宝されているようですね。  収穫時期はその年の気候に

          フィンランドの野草を食べてみた③ヤナギラン

           夏の終わりごろ、ピンク色の花をたくさんにつけるヤナギラン、フィンランド語でmaitohorsmaといいます。アカバナ科の多年草。フィンランドの南ポフヤンマー県の花にも指定されており、フィンランドではよく見る花のひとつです。  フィンランド名にはmaito=ミルク、という言葉がはいるのですが、茎を折ると白い液が出るからだ、とか、ヤナギランを食べた牛はいっぱいお乳を出すと信じられていたから、だそうです。  5月頃から新芽を出します。その頃収穫するとアスパラガス的な味の山菜と

          フィンランドの野草を食べてみた③ヤナギラン

          フィンランドの野草を食べてみた②イラクサ

           フィンランドでよく食べられているのがイラクサ。フィンランド語でNokkonenといいます。フィンランドではペーストにしたりスープにしたり。みんな大好きな食材。日本のイラクサとは近縁種で、ヨーロッパイラクサといいます。  イラクサといえば、誤って触れたときの痛さを想定する人が多いでしょう。あの痛さはそのトゲから。トゲの基部にはアセチルコリンとヒスタミンを含んだ液体の入った嚢があり、トゲに触れその嚢が破れて皮膚につくと強い痛みが生じます。  フィンランドでは野生植物の中で最

          フィンランドの野草を食べてみた②イラクサ

          フィンランドの野草を食べてみた①タンポポ

           フィンランドの野草たち。日本よりも多様性はないけど、食べられるものはいろいろあるので、フィンランドでの活用例を含め、紹介していきたいと思います^^  まず始めは、フィンランドの春に咲き乱れるタンポポです。フィンランドではタンポポのことをVoikukkaと言います。Voiはバター、Kukkaは花の意味。なんかかわいい^^  タンポポは日本と同じように、根っこをつかったタンポポコーヒーは販売されており、花を飾り付けに使ったり、葉をサラダにしたりして利用しています。どこにでも

          フィンランドの野草を食べてみた①タンポポ

          フィンランドに潜むトラップ⑩トイレ

           フィンランドのトイレは日本のような高性能なウォシュレットがついているわけではないのですが、基本的には清潔です。屋外だとバイオトイレなんかもよく目にします。都市部だとお金を払って使うところがあるそうですが、地方都市住まいの私は遭遇したことはありません。ショッピングモールや大きめのスーパーにはトイレがあります。  日本には結構な田舎にいってもコンビニがあるし、高速道路沿いにはPAやSAがしっかりと整備されているので、あまりトイレに困ることはあまりないですよね。しかーし、人口が

          フィンランドに潜むトラップ⑩トイレ

          フィンランドに潜むトラップ⑨銀行口座ID

          日本のマイナンバーカードって何のためにあるんだろー、ってくらい使えない気がしていました。一方、フィンランドではしっかり機能しています。 私は1年限定の滞在ですので、日本を出る前に在留許可証をゲット。これが結構面倒くさい!もし在留許可証をとろうとしている方は、早めに動いた方がベターです。そろえるモノはなぜフィンランドに滞在するのかによって違うので、HPを参照してくださいね。書類をそろえるだけでも一苦労な上に、英訳しなきゃならないので、いちいち時間と費用が必要な上に、フィンラン

          フィンランドに潜むトラップ⑨銀行口座ID

          フィンランドに潜むトラップ⑧飛び出し

          フィンランドは広い。正確に言うと日本より国土は小さいのですが、フラットな地形で、人口密度が低いので、やはり広いのです。仕事の都合もあり、またコロナ禍だということもあり、フィンランドに来たからには、私の中では車は必須でした。いつでもどこでも行けるように。「フィンランドではマニュアル車ばかりだよ」と脅かされてきていましたが、それは大丈夫でした。私が今使っているのは日本車、トヨタのプリウス。運転しやすいです。 こっちで気をつけなければならないのが何といっても飛び出しです。ウサギな

          フィンランドに潜むトラップ⑧飛び出し

          フィンランドに潜むトラップ⑦カイロ

           フィンランドは寒い。特に半年続く冬は寒くずっとマイナス。私が体験した最低気温はマイナス26度、たぶん体感気温はマイナス30度越えだったでしょう。そんな時は外に出ない。息するのもつらいし、一瞬で鼻毛が凍るし。  でも家の中は暖かいのです。家は基本的にセントラルヒーティングで、常に20度ほどなっています。だから外がいくら寒くても、家の中は快適空間になっているのです。  外に出るときは頭のてっぺんから足までガッツリ着込んでいきます。命に関わるから。でも、家に帰ればヌクヌク。フ

          フィンランドに潜むトラップ⑦カイロ

          フィンランドに潜むトラップ⑥犬の散歩が多いので…

           フィンランドは山が少ないのですが、森はとても身近なところにあって、いつでもリフレッシュできる素晴らしい環境があります。そしてフィンランドには「自然享受権」があって、人の家の庭ではない限り、たわわに実るベリーやそこら中ににょきにょき生えるキノコは採取してもOKです。  私がフィンランドに来たのは8月の末、ビルベリー(ブルーベリー)やコケモモが家からすぐのところにめちゃめっちゃあって、大興奮で採集しはじめました。でも近くの人は採っていない。なんでだろう、と思い、ちょっと手をと

          フィンランドに潜むトラップ⑥犬の散歩が多いので…

          フィンランドに潜むトラップ⑤花粉症

           日本ではスギの花粉症で大変ですよね。私の日本の家のある埼玉県の山の方では、3月ごろになると山火事でも起こったのか?!というくらいの勢いでスギの花粉が舞っていました。白い車は黄色にコーティングされていました…  さて、ここフィンランドでも春先になるとなんだかムズムズしている人が多いです。どうやらカバノキ科の木々が原因のようです…  春先、一番最初に花粉をばらまき始めるのがハンノキです。ハンノキはで日本でもよく見る樹木の一つ。水辺を好むので、湖がやたら多く、湿地だらけのフィ

          フィンランドに潜むトラップ⑤花粉症

          フィンランドに潜むトラップ④学校選び

           私の仕事の関係でフィンランドに1年間滞在することになったのですが、3年生の娘を一緒に連れてきました。異文化体験の絶好の機会ですから。  フィンランドでは外国人だからインターナショナルスクールにはいるんだよね、だから少しだけでも英語を勉強して…と私は思っていましたが、娘は見向きもしてくれませんでした。そりゃそうだ、日本にいれば外国語の必要性なんて微塵も感じないもの…  そして娘は英語の学習をしないまま、フィンランドに到着。   「インターナショナルスクールにはいりたいん

          フィンランドに潜むトラップ④学校選び

          フィンランドに潜むトラップ③冬の暗さ

          フィンランドは全土が北緯60度以上です。日本は北海道でも北緯40度台なので、フィンランドはめっちゃ北極に近いってことです。 夏はずーっと明るい、いわゆる白夜にちかくなるのですが、逆に冬は暗い。いわゆる極夜に近くなります。9~10月くらいから天気が悪い日が増えてきて、日照時間もものすごい勢いで短くなっていきます。場所に寄りますが、12月になると北部のラップランドではずっと夜な感じになります。オーロラ目当てだったら見るチャンスが増えるからいいけど(曇りが多いと見えませんが)、住

          フィンランドに潜むトラップ③冬の暗さ

          フィンランドに潜むトラップ②スマホ関係

           ノキアの国、フィンランド。テクノロジーをウリにした企業がたくさんあります。ここでは5Gは普通になり、現在は6Gの開発が進んでいます。学校でもICTを活用した教育は普通。子どもたちは学校にもスマホを持ってきています。それも大多数の子どもたちが、です。  使い方も簡単。制限なしのSIMカードがKIOSKIなどいろんなところで購入できます。一日1ユーロ程度の使用料です。そこで電話番号もすぐゲット。更新はネットでOKです。  ですが、私のドコモの携帯、SIMロック解除しなきゃい

          フィンランドに潜むトラップ②スマホ関係