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生の雫(詩)


海風が出迎えてくれた

冬の朝

顎を突き出し

薄水色の空を見上げる

背伸びをしたヤシの木が

風に押されて

私に微笑む

…お帰りなさい…と

海風に乗って

トンビが大きく手を広げ

太陽にかなり合う

私も大きく手を広げ

深呼吸し生の雫を浴びながら

…ただいま…と
                  アグア

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アグア 『短編小説.詩』
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