社会問題を提起する小説
年明けから垣谷美雨さんの本を読み続けている。
しょせんフィクション?
いやいや小説だからこそグッとくるのだよ。
一冊目『四十歳、未婚出産』
子供を産むリミットのコトだけでなく
兄弟姉妹の関係や外国人労働者の働き方、
外国にルーツを持つ子どもの教育について
こんな形で考えることになるとは!
そして凡庸さん…最後までやってくれるな。
二冊目『うちの父が運転をやめません』
わが家もまさに直面する問題だけに
こういう結論にしたのか!と驚くばかり。
中年を過ぎてからの親子関係が
試されている気がするな。
三冊目『懲役病棟』
ぶっとんだ香織先生の逸脱した行動が痛快!
加害者だけど被害者…再犯が多い受刑者、
重過ぎるテーマを
こんなに明るくするなんて天才だな。
どの作品も嘘っぽくならないのは
丁寧に取材したり調べたりしてるんだろうな。
作家の仕事ってやっぱりすごい。
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