唯一の癒しのプライベート空間
ここ数年前から実父母と義父母のお世話しているのですが、それぞれ住まいが5,60キロ自宅から離れた所に住んでいるので、いつも車で移動しています。
1年で1万4千キロ以上運転していて、意外だったのは自分が結構運転しているのが嫌いじゃなかったという事です。
子供が小さかった頃は自宅の近くでしか運転していなかったので、遠出なんて考えられず、自分は運転が好きでは無いと思ってました。
ぶっちゃけ苦手でした。
でも介護が始まってからは、苦手だから出来ないなんて言っていられなくなり、とにかくやるしか無い状況だったので、かなり精神的にも負担に思ったものです。
それが今では嫌いじゃないな、と思える様になったのは、長い時間1人で運転している時間が、自分にとって癒しや自分を見つめ直す時間になっていると気付いたからでしょうか。
認知症が進んで来た父がどうにもならず施設に入れる事になった時も、いつも一人になれる車での運転中に、申し訳無い気持ちが溢れて泣いていました。
本当は前が見えにくくなって危ないから良く無いんだろうと思いますが、自宅に着く頃には気持ちをリフレッシュ出来て、家で泣くことはありませんでした。
いつも介護の帰りは夕方になり、運転しながら見える夕陽の景色はとても綺麗で、それにあった曲を聴きながら運転するととても癒されます。
その時間が色んな気持ちを整理出来る時間の様に思います。
運転しながら考え事をすると、色々な事がスムーズに考えられて(本当はこれも安全面では良く無いのだと思いますが)このnoteで次回何を書こうかな?とかのアイデアも出たりして、赤信号でそれをメモしたりします。(これも危ないけど…)
考えてみれば自宅には自分の部屋がある訳でも無く、1人になれる空間はトイレとお風呂くらいなものだから、1人での車移動は本当にプライベート空間なのですよね。
実は今乗っている車は介護カー2台目、1台目は走行距離10マンkm近くなり売却して新しくしたもの。
1台目を売る時はなんだか相棒の様に思えて、今まで頑張ってくれてありがとうと感謝しながら自分で洗車して手離しました。
中古車店から売れましたよと連絡があった時は、大切にされて欲しいなと思い、今でも同じ車をみると思い出します。
得意じゃなかった車の運転、介護が始まった時長距離運転は不安しか無かった。
でも今では私の唯一の癒しのプライベート空間。
歌ったり、泣いたり叫んだり思い存分出来るリフレッシュ空間。
それは介護が始まったから気付いた場所。
これからも2台目介護カーと一緒に、自分が行きたい場所に行って楽しむ事もして行きたいな。
もちろん安全運転でね!