ソン・ソックのガムになりたい…『殺人者のパラドックス』
変態なタイトルですみません、じゅんぷうですこんにちは。だって…しょうがないですよね。ただガムを噛んでいるだけで色気だだ漏れのソン・ソックがそこにいるのですから。
じつは2月にNetflixで配信が始まったときに、チェ・ウシクとソン・ソックのクライムものなんて見るに決まってるじゃん!とすぐに視聴を始めたのですが、ウシクとソックのキャラはそれぞれハマっていてすぐに入り込めるものの、それゆえにツラいというか。今後の展開考えたらしんどくなって1話の視聴がまったく進まず。Netflixを開いても『サバイバー』『タッカンジョン』『私の夫と結婚して』などが華麗に追い抜いていき、季節は変わり、先日の『今、別れの途中です』が消化不良すぎてこのたびようやく続きを見始める心境になったのです。
それで1話を乗り越えてしまったら、あとはけっこうノンストップでした。
平凡な青年イ・タン(チェ・ウシク)と、彼を直感で執拗に追う刑事チャン・ナンガム(ソン・ソック)
偶発的に殺人を犯し
偶然で証拠が消え去り
被害者は殺されてもおかしくない悪人だった…
殺人者が正義で被害者が悪という善と悪の交錯
登場人物に与えられた命題でもあり、彼らがヒーローなのか悪人なのか視聴者も問われていく
『殺人者のパラドックス』はなかなかいい邦題ですね。
ただ、第三の男ソン・チョン(イ・ヒジュン)が現れてからは、ストーリーが思わぬ方向に。第一このサイコパスなおっさんが強すぎて!(実年齢44って嘘であってほしい)
もうちょっと薄い役作りしてほしかったと思うくらい。感覚的には後半このおっさんに全部持ってかれちゃってますが、映画的な映像やスローモーションを使ったアクションシーン、MVテイストのポップな演出は好みなので難なく完走。
チェ・ウシクは今回も繊細で巧い。脱力系の大学生から闇落ちダークヒーローまでの変容を見せてくれました。最初はどこにでもいそうな青年なのに、後半は同じ人物とは思えない変わりよう。タンはもうウシクじゃないと考えられない。あと演技巧者という点では、犬もです!ソック&犬が癒し。
ナンガムという刑事はソン・ソックのこれまで演じてきた役柄が昇華されたようなキャラクターでした。いったい何がこんなにも魅力的なのか?視線もだけど息の使い方もでしょうか。目の前にいたら困るわ…。
◆ソン・ソック
◆チェ・ウシク