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ALAI 2017 Congress(国際著作権法学会) Copyright-to be or not to be@Copenhagen

5月18日から20日まで、デンマーク・コペンハーゲンで開催されたALAI congress(国際著作権法学会)に参加してきた。

この会議への出席は、日本での京都開催を含めて昨年のローマ、そして今回と3回目になる。

今回は、著作権の正当化根拠や経済学的側面からの著作権の検討、そして北欧開催ということもあり拡大集中許諾制度に関する議論がなされ、内容は多岐に渡った。

いくつかの発表には示唆的なコメントもあり、得るものもあった。

とりわけ、最近のCJEU判決は、予見可能性が乏しいという意味でアメリカ型に近づいているというGinsburg教授のコメントや、インセンティブ論だけではこれからの著作権法の正当化根拠は説明しきれないとするGoldstein教授のコメントは興味深かった。

また、拡大集中許諾制度は集中管理団体の要求、手続き、補償分配等の制度設計によって、いくらでも異なる形ができるというコメントがあったが、私が文化庁で著作権調査官として同制度の調査研究を行ったときも同様の感想を持った。

現在、日本でも検討が引き続き続けられている拡大集中許諾制度であるが、仮に導入するとしても北欧の制度をそのまま移管すればよい、というものではなく、日本では何を目的とする制度なのか、というのを明確にしていなければならないのではないか、と考えている。

次回は、カナダで開催されるとのことであるが、カナダまで参加するのは難しそうなので、留学中の参加は今回が最後になるだろう。




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