![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163086199/rectangle_large_type_2_653f8354b144fb093f65481f151a8189.jpeg?width=1200)
シーナ&ロケッツ@新宿LOFT
2024年11月23日(土)
新宿LOFTで、シーナ&ロケッツ 47周年記念ライブ
SHEENA's Birthday &47th Anniversary LIVE at LOFT。
11月23日はシーナの誕生日。そのお祝いと同時にシーナ&ロケッツの結成47周年を祝う”ダブルバースデイライブ”だ。
47周年。47(シーナ)。鮎川誠はシーナ亡きあとも47都道府県でライブを行なうなど47という数字に拘りを持っていたので、それだけでも今回は特別な意味を持つ。それもあってか、昨年は多くのゲストを招いてのライブだったが、今回ステージに立つのは現シーナ&ロケットのメンバー4人のみ。LUCY MIRROR(ボーカル)、奈良敏博(ベース)、川嶋一秀(ドラム)、澄田健(ギター)。シーナ亡きあとのシナロケのボーカリストと、シナロケの黄金のリズム隊と、鮎川からブラック・ビューティー(1969年製ギブソン・レスポール・カスタム)を託されたギタリストがシナロケの曲だけを演奏する約2時間だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1732440860-hUANZKgqe8lLuzXjJO962CP3.jpg?width=1200)
家を出る少し前に仕事でひっかかったのと事故でJRが遅延したのとで開演時間の19時を10分以上遅れて会場へ。中に入ると、ちょうどルーシーが呼び込まれてステージに登場するタイミングだった。
序盤は「スイートインスピレーション」「ハッピー・ハウス」といったハッピーなトーンのポップソングを続けた。それからライブでそれほど多くはやっていなかったレアめの曲をいくつか。「LIKE A HONEY DRIPPER」ではルーシーがブルーズハープを吹いて歌った。「今夜はたっぷり」の演奏中には澄田さんのブラック・ビューティーに異変が起き、「鮎川さんのいたずらかな(笑)」と澄田さんは言っていた(別の持ちギターで数曲弾いたあと、ブラック・ビューティー復活)。後半ではルーシーが幼い頃に初めてシナロケのレコーディング現場に入って声を出したという思い出の曲「BAN BOU BAN BAN」もやった。この曲をライブでやるのは初めてだそうだ。
以前はあんまりライブでやらなかった曲もやるのが今のシナロケだ。みんなが知っている曲以外にもシナロケはカッコイイ曲がまだまだいっぱいありますよとルーシーはみんなに伝えている。それ、素晴らしいことだと思う。
ルーシーが一度引っ込んでの3人の時間もあった。「ホラ吹きイナズマ」はまず奈良さんが歌い、そのあと川嶋さんが歌った。川嶋さんが歌うのを聴いたのは僕は初めてだったかもしれない。奈良さんは「Baby Love」もひとりで歌った。澄田さんは「ダイナマイト」を歌った。3人それぞれ歌に味があり、楽曲に新たな命が吹き込まれていた。それもまたステキなことだなと僕は思った。
終盤は定番曲が多めで、そうなるとますます今のこのバンドのアンサンブルの素晴らしさを感じられた。シーナさんや誠さんに今のこのシナロケを見てもらいたい、なんてこともチラと思った。
![](https://assets.st-note.com/img/1732440957-EJFSohpqW1zM9wsjC82O4BHe.jpg?width=1200)
圧倒的なまでに現在進行形のバンドが生き生きと約2時間演奏した。2024年のシナロケがそこにいた。ルーシーはこのバンドのボーカリストとしてまたさらに進化していた。2024年のシナロケは最高にかっこよく輝いていた。演奏された楽曲群はみんなキラキラしていた。懐かしい、なんて気持ちになることはなかった。今聴いて心が弾む曲、カラダが揺れる曲、熱くなれる曲ばかりだった。全部そうだった。
ロックにはこういうマジックがある。ロックはこうして続いていく。シナロケのロックは終わらない。終わらせないでくれてありがとう。心からそう言いたくなる最高のライブだった。
![](https://assets.st-note.com/img/1732440894-FYk2WSohIxgClOJEtZpqb5e7.jpg?width=1200)
↑ 1年前のライブの感想はこちら。