「NO WAR 0305」@新宿駅南口
2022年3月5日(土)
新宿駅南口で、「NO WAR 0305」。
GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポーによる呼びかけで様々なミュージシャンらが参加して行われた反戦集会。14時過ぎだったかにそこに着くと、多くのひとたちが集まっていて、特に若いひとがたくさんいたのが印象的だった。
着いたときにはクラムボンの原田郁子が歌っていて、そのあと切腹ピストルズ、続いて七尾旅人のライブを観た。
七尾旅人は言葉が明確である上、音楽でもはっきりとメッセージを伝えていた。数日前に書いたばかりだという新曲「同じ空の下」で、こう歌った。「殺すなよ 殺すなよ 殺すなよ もう誰も」
前のほうに集まっていたひとたちはマスクの下でちいさくそこをシンガロングした。自分もした。届け、という思いで。
それに続いて歌った「きみはうつくしい」がずっしりと胸にきた。
別のライブの予定があったので、七尾旅人の演奏が終わってから募金して場を離れたが、帰宅後、ナマで観れなかったアーティストのライブを配信で追って見た。大友良英、折坂悠太、そしてGEZAN。
大友さんは「僕は戦争の反対は平和じゃなく音楽なんじゃないかと思う。でも音楽は戦争と似ている面もある。最新の機器で男が集まって騒ぐ。音楽の根底にあるのはノイズだ。ノイズから音楽が生まれるように、戦争が生まれてしまうかもしれない。でも僕は今日、これをやりに来ました」と言って、爆音ノイズギターを轟かせていた。それは爆撃された者たちの悲鳴のようにも怒りのようにも祈りのようにも聴こえた。
折坂悠太さんはこう話していた。
自分もとことん、もやもやしようと思った。
そしてGEZANのライブはただただ圧巻だった。メンバー全員が、肉体そのもので思いを音と歌にしていた。
わずか数日でこの集会を形にしたマヒトの行動力は本当にすごいし尊敬に値する。たくさんの人が今起きていることについてより深く考え、何に怒って、何を信じていくか、それに向き合うきっかけになったと感じているはずだ。自分はそうだ。もやもやした気持ちにどこまでも向き合い続けよう。
↓マヒトのこのステイトメントは必読。どうか読んでほしい。
兵器はいらない。戦うのは嫌いだが、戦わざるをえないなら、僕は想像力で戦いたい。
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