木村充揮@モーションブルー横浜
2019年10月3日(木)
モーションブルー横浜で木村充揮「LIVE IN YOKOHAMA~横浜で吠える!~」。
1部はひとりで。2部はクロマチックハーモニカの皆川和義さんとふたりで。
この1ヵ月ちょっとの間だけで5回も観ている木村さんのステージだが、木村さんはけっこうやる曲を変えてくる。自分が続けて観たこの5回のライブで同じ曲をほとんど歌ってない。昨夜も比較的定番と言える曲は「おそうじオバチャン」と「天王寺」くらいで、久しぶりに聴いた曲、初めてライブで聴いた曲もあった。クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」も歌ったのは横浜ならではのサービスだろうか? 僕は初めてだったが、木村さんに合っていた。終盤で「いつか来た町」を久しぶりに聴けたのも嬉しかった。初ソロ『ポー』(94年)に収録されてた曲だけど、あのアルバム、けっこういい曲多いよね。
皆川さんと木村さんのやり合いは面白い。どう面白いかは観てもらうしかないというか言葉で説明するだけ野暮だけど、噛み合ってなさが面白い。そして皆川さんのハーモニカの音色はうっとりしてしまうほどに美しい。江古田で木村さんと皆川さんのライブ観て、僕、思わず買っちゃったもんね、クロマチックハーモニカ(トンボの安いやつだけど)。あんなふうに吹けたらいいなぁ。
それはそうと、木村さんのライブは“愛ある野次”が適度に飛ぶくらいがちょうどいい。静かすぎると木村さんはむしろやりにくそうで、だから東京でのライブより関西のほうがたいがいやりやすそうに見える。客の声にいちいち返しながら進めていくあの感じは見ていて楽しいし、ライブってこういうものだよなぁと思いもする。けれども、ただの酔っ払いが発する、あまりに空気を読めてない野次は困りもんだ。間が悪いし、しかもしつこい。昨夜も前半で既に酔っ払いとなったおっさんがしつこく間の悪い野次を飛ばしてた。木村さんはそりゃさすがのあしらい方だったけど、おっさん、ここは飲み屋じゃないんだから、のんでものまれなさんなと言いたくなったねえ。