カマシ・ワシントン@恵比寿リキッドルーム
2019年9月2日(月)
恵比寿リキッドルームで、カマシ・ワシントン。
超満杯だったが、かなり前のほうまで行けて近い距離で音を浴びることができた。それはもう凄かった。カマシ・ワシントンと親父ワシントンとライアン・ポーターの3管で前に立ち、後ろはツインドラム。巧者揃いだが、そのひとりひとりがラク~に演奏するのではなく、観客(男が大半)の熱い声援と拍手に煽られて白熱のプレイを見せていた。
それぞれのソロも凄いが各曲の後半でそれが一体となったときのあのブワ~っと迫りくるような感じの壮大さ、ドラマチック感たるや。なんつうか「地球の音楽」ってなイメージね。鍵盤のBIG YUKIもキレッキレで、朝霧で彼のライブ観たときよりも強い印象を受けた。カマシは演奏力のみならずバンドの統率力みたいなものも発揮していて、それぞれのミュージシャンの泳がせ方と束ね方が絶妙。プリンスしかり、優れたミュージシャンの凄いところってそこだよなぁ、とか思ったり。
ベースのマイルズ・モスリーの歌の途中ではコール&レスポンスがあったりみんなに手を挙げさせたりとライブハウスならではのアプローチもあって、一体感もそこに。実際、前日の東京JAZZ公演とはまったく異なるセトリでまったく異なるアプローチだったようだ。やっぱこういうライブはオールスタンディングの会場で観るに限るなと実感。こう言っちゃなんだが、こういうライブを体感してしまうともう席ありの場所で座ってカマシを観るのとか考えられなくなる。
これまでに観たカマシのライブでもっとも感動したのは昨年のサマソニのビーチステージなんだが、あれはあのロケーションも手伝ってのものであり、純粋に演奏そのものの凄さという意味では今回がベストだったかもしれない。大満足。