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ジンジャールート@ZEPP DIVERCITY TOKYO

2025年1月16日(木)

ZEPP DIVERCITY TOKYOで、ジンジャールート。

確かチケットを買ったのは半年以上前だった記憶が……。

会場満杯。ZEPP DIVERCITYであんなに混みあった(終わって出るときが本当に大変だった)状態は、自分は初めてだった。いつのまにこんな人気者になったんだ?  ジンジャールート。と、まずはそのことに驚いた。

オープニングアクトはジンジャールートともいろんな形で関わりのあるらしいアマイワナ。渋谷系とかピチカートとかトラットリアとか、そういったあの時代の見せ方・伝え方を今に持ってきたような。そうしたアプローチは自分のような世代からすると懐かしさが多分にあるが、若い子からしたら新鮮だろう。時代が一周した感。ゲスト扱いで1曲ジンジャールートも参加。

セットチェンジを挿んで、ジンジャールート。自分は2年前のフジロック(深夜のレッドマーキー)で初めて観てたいへん楽しかったので、今回も妻と観に行くことにしたのだった。

80年代の日本のテレビ番組の場面を上手く音楽に合わせる演出はNight Tempoに通じるが、Night Tempoがネタ的にそれを使うのに対して、ジンジャールートは彼のオリジナルの音楽がより映えるようにそれを用いている印象。テレビ局のコント/寸劇もそのあとで演奏される曲への導入としてちゃんと機能しており、よく考えられているなぁと。

演奏はシンセ類を操って歌うジンジャールートのほかに、ベースとドラム。トリオでありながら予想以上にしっかりした安定感ありの演奏で、ファンキーなムードの曲ではちゃんと太い音になる。なかなかのリズム隊。ジンジャールートは演奏もだが日本語もまた上手くなっていた。

新作曲と旧曲をいい塩梅に織り交ぜた本編では、楽しいだけでなく改めて楽曲のよさを実感した。そしてアンコールではフジでもやったYMOメドレーを。フジのときよりそこでの曲数も増え、幸宏さんの「ドリップ・ドライ・アイズ」や細野さんの「スポーツマン」も。フジのとき同様、やはりこのカバー・メドレーはアガるし、とりわけアーチー・ベル「タイトゥン・アップ」が最高。ジャパニーズ・ジェントルマン、スタンダップ・プリーズ!!

といった感じで十分楽しめたのだが、自分たち的にはフジの深夜に観たときのほうが初めてとあってより驚きや胸躍る感覚が強かった。今回の長尺ライブを無駄なく凝縮していたのがフジのライブだったという印象で、正直に書くと自分としては今回少しだけなかだるみしたところもあった。次はもう少しゆったり観ることのできる会場で、着席で観てみたい気がする。


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