リクオ presents KANREKI HOBO CONNECTION 〜 荻窪編 第2夜@荻窪THE TOP BEAT CLUB
2024年11月22日(金)
荻窪・THE TOP BEAT CLUBで、リクオ presents KANREKI HOBO CONNECTION 〜 荻窪編 第2夜。
出演は、リクオ、友部正人、藤井一彦、おおはた雄一。
第1夜はバンドでドカンと盛り上がる楽しい内容だったようだが、第2夜となるこの日はじっくりと歌を聴かせる内容。
リクオがピアノを弾いて歌う。
おおはた雄一がギターを弾いて歌い、リクオがピアノを弾く。
藤井一彦がギターを弾いて歌い、リクオがピアノを弾く。
友部正人がギターを弾いて歌い、リクオがピアノを弾く。
おおはた雄一と藤井一彦がギターを弾き、リクオがピアノを弾き、友部正人がギターを弾いて歌う。
最後に1曲、リクオがピアノを弾いて歌う。
リクオの歌には喜びと祈りがあった。
おおはた雄一の歌は柔らかで優しく、けれども内側に炎が見えた。
藤井一彦の歌はロックでブルージー。でも孤高ではなく、ある種の人懐っこさもあった。
友部正人の歌は厳しさと切迫感と飄々としたところとが混ざっていて、優しい気持ちで聴いているとふいに斬りつけられるような感覚もあった。
今夜の裏テーマは「友部正人を囲む会」、というようなことをリクオが言っていたが、確かにその空間の真ん中にいたのは友部正人で、それは倒そうにも倒れない太い柱のようだった。これが歌の力というものか…と圧倒されるくらいの凄みと深みがあった。
リクオの歌があり、おおはた雄一の歌があり、藤井一彦の歌があり、友部正人の歌があった。それらが「混ざる」…というのではなく、それぞれがそれぞれの存在感をはっきりと示しながら、互いに反応し合うことで何かが変化するという、そういうものだった。
4人とも旅の似合う歌うたいだと思った。
歌がある。今日も。ここに。歌がある。
最後にリクオがひとりで歌った”最近書いた新しい曲”は、そんなことを思わされたこの日のライブにとても相応しい歌だった。