彼とわたしの暗順応な世界
ひきこもった長男の話
「トンネルをぬけたその先に あったもの」
の続き
「まりあんぬ」さんが紹介してくれていた
長男のお話
~その中の彼女の一文~
人は悩むと
ついつい光を探してしまいがち
暗いトンネルに不安を感じて
早く抜け出したくて
光はどこにあるんだろうって探してしまう
でも暗闇にいるから
針のような小さな穴であっても
そこから零れる光に気づくことができる
暗闇の世界を知っているからこそ
トンネルを抜けた先の
光や色が一際輝いて見える
逆に当たり前の世界を知っているからこそ
光や色のない暗闇の世界の良さも
感じることができる
彼女の言葉に「ドキっ」とする
わたしは自分の思う「光」ばかりを
探し苦しんでいたからだ
「あかりをつけたら、闇がもったいない」
「闇には闇の価値があるのだということ」
明るいところにしかいたことのない人に
真の闇の暗さはわからない
明るさのありがたさもわからない
彼女の言葉にハタと気づかせてもらう
わたしは私の目線でNOTEに自分の想いを
つづっていた
でも彼からみた
トンネルの中 暗闇の世界は
どんなものだったのだろうかと…
彼から見えたものは彼にしかわからない
彼は「暗闇も楽しんでいた」のかもしれない
そう思うと心が軽くなる
いろんな視点があることを教えてくれる
きっと彼女も「暗闇」をよく知っている人
なのかもしれない
・・ここからは当時のことをふりかえる・・
当時のわたしは
不登校になった子を持つ親の気持ちは
その立場になった人しか
真にはわからない…ずっとそう思っていた
こころが石ころのように小さく固くなっていた
学校という居場所がなくなった彼に
新しい居場所がないものかと
何冊も書物を買いあさりネットで検索し
ずっと何かを探していた
母としてもがき苦しんでいた
当時1ヶ月近く入浴をしない彼に対し
神経質な彼の父親は匂いが気になり
彼の部屋の前の廊下に
芳香剤をふつうに置いてしまうような人だった
でも私はその行為が
父親としての意識のなさが
子供に対する無関心さが
どうしても許せなっかた
(結局離婚という形になるその話はおいおいに)
同居していた私の父母からは
「なんでこうなったんだ」
「おまえの育て方が悪い」
「もっと父親に関わってもらえ」
と何度も言われた
彼のまわりの人たちも苦しんでいた
でもわたしにはどうしていいのか
もうわからなくなっていた
このままこの状況が続くなら…
いっそ…いっしょに…
そう頭をよぎるほどのわたしの精神状態で
あった
・・そんな親子を救ってくれたもの・・
そんな当時の親子の気持ちを
軽くしてくれたひとつは「音楽」である
耳からはいる音楽の世界は心を軽くしてくれる
彼はよくジブリの曲をきいていた(笑)
きっと彼を素敵な世界へと連れて行ってくれていたのだろう
もうひとつは「時間」である
じっと暗闇にいて目をこらすと
目がなれてくる「暗順応」の世界だ
暗闇に目が慣れて見えてくるものがあるのだ
それには時間の経過が必要なのだ
そしてそれは暗闇に長くいた人しか見えてこない世界なのだ
時間の経過が解決してくれるものもある
こころを軽くしてくれる
時間がこころに栄養を与えてくれるのだ
・・・
そのあとも彼とわたしを救ってくれる
数々のことに出逢うことになるのですが…
(その話もおいおいに)
・・・
人生の中で起こりうるすべての出来事には
何かしらの意味が隠されている
その意味に気付けるかどうか
なのだと思います
つらかった当時は気づけない事も
今だから
今の自分だからやっと
気付けることがあるのかもしれませんね。
日々精進
がんばります!
ここまで読んでくださった方へ
ありがとうございます😊
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