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シクシク泣きたい夜もある

階段を上がると、長男の部屋から起きてる気配。

2段ベッドを背伸びして覗くと、ポロポロ涙を流して泣いている。

感受性が豊かな彼。

無意識にキャッチしたものを消化(昇華)できず、夜泣きしたり、眠れない夜がある。

「何か悲しいことあった?」
「ううん。なんかね、分からないんだけど涙が出ちゃう、怖いんだ。」

「実はさ、ナイショなんだけど、お母さんも一昨日、寝る前に大泣きしたんだよ。エンエーンって泣いたらいつのまにか寝てた。で、朝起きたらスッキリ。なんで泣いてたか覚えてないの(笑)」

「大きくなるとね、いろんな想いが重なって膨らんで、なんだか泣きたくなっちゃうんだよね。でも、人前で泣けたいから、こっそりベッドで泣いたりするんだよ。みんなそうなの。だから、泣きたくなっても大丈夫。」

「『そっかー、悲しいんだ。泣きたいんだ。泣いていいよ。』って自分に話しかけて、話聴いてあげて、思いっきり泣いちゃおう。泣いたらダメ!とか否定しないでね。自分を、をいい子いい子するんだよ。」

泣き続けながらも、ウンウンとうなづく彼。

私のアロマオイルを一滴、枕元にプレゼント。ギューと手を握っておやすみをした。万が一に備えて、扉は半開きに。

30分後…廊下に静かに流れる健やかな寝息。
扉をそっと閉めた。

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