映画を見る日
映画ばっかり見ています。
この映画の感情のとらえかたいいなと思いました。
「ソング・オブ・シー」
アイルランドのアニメーションです。
大切なものを失なう悲しみ、大切な人が悲しむ姿を見る辛さ、自分の無力さ、、
マカという妖精は、大切な人を亡くした息子の嘆き悲しむ姿を見たくなくて感情を奪い、岩にしてしまう。
その罪悪感から自分の感情も閉じこめて、、
不安の根っこを見るのが嫌で、もともとの悲しみに触れたくなくて、「発作」が起こる度に瓶に閉じ込めるマカ。
自分の体も少しずつ石になっていく。
ほかの妖精の感情まで閉じ込めて、石にしてしまう。
瓶の中には、雷や虹、太陽、いろんな天気が入ってる。
感情って天気みたいだよな。
ポカポカ穏やかな日差し、どんよりはっきりしない曇り空、嵐みたいな暴風雨、そのあとのキラキラの虹。。
感じるのを拒否するうちに、自分がわからなくなり不安になったり、いろんな感覚を失っていってしまうんですよね。
これ自分も自分にやっているところあるなー。
と思いながら見ていました。
最後はマカや妖精たちの感情は解放されて、世界に色と呼吸が戻ってきます。
ついつい、苦しみのない世界を選んでしまいそうになるけれど、、不安も辛いも悲しいも、わたしの人生を彩る色彩なんだなって、改めて感じたのでした。
そして、話が大きくなっちゃうんですけど
どんな感情も受け取ろうとするっていうのは、どんな時も自分に寄り添い、味方であろうとすることだと思います。
それって、どんな自分でも大丈夫ってこと。
こうじゃなきゃいけないを手放していくこと。。
この先なにが起こるか分からないって前提を受け入れることなんじゃないかなーって。
物語ではマカは脇役です。
主人公の女の子の歌でマカの心も解放されて行くのですが、、
わたしは自分で瓶を割りたい。。
自分で自分の気持ちを受け止めて、自分にしか見れない景色を見たいなあって思いましたー。
わたしの人生の主人公、わたしですもーん。