1日3食の必要性ある?江戸時代から学ぶ食事のあり方
「1日3食、バランスのよい食事を摂りましょう」
そう定義されたのは1935年のことです。
私は看護師として患者さんに食事指導することがあるのですが、1日3食の定義に疑問をいただいていました。バランスのよい食事を規則正しい時間に食べているのにも関わらず、下記のようなことが起きていたからです。
血液検査の結果がよくならない
中性脂肪が増えている
運動しているのに痩せない
もし上記に1つでも当てはまる方は、自分の食生活について私と一緒に考えてみませんか?
1日3食って本当に必要なのか考えてみた
1日3食が当たり前で、間食もしている現代人は果たして健康なのでしょうか?
私が担当した患者さんを例に考えてみましょう。
患者さんは中年の男性です。
管理栄養士さんが考えたメニューを1日3食きちんと完食しています。しかし、リハビリメニューをきちんとこなせていません。「腰が痛い」など、何かと理由をつけて運動を軽くしてもらっています。それ以外の時間はテレビをみて横になっているのです。さらに、家族が持ってくる差し入れの中には、お菓子がたくさん。
主治医による間食の制限はあるものの、1日に1個は必ず食べています。
「この人は本当に1日3食も必要なのだろうか?」
私はそう思うようになりました。
次は患者さんではなく、私たちの生活で考えてみましょう。
現代ではインターネットが普及しており、ネットを通じてあらゆることが可能となっています。スマホ1台あれば、食事でさえ手軽に食べられます。つまり、現代人は自宅から一歩も出ずとも毎日十分な食事が摂れるのです。
ちなみに、1日3食、規則正しく食事をしている日本人は、全体の約7割もいるそうです。
江戸時代初期までは1日2食だった
1日3食が主流となったのは、江戸時代中期のこと。
それまでは1日2食が当たり前でした。
江戸時代の運動量に関するデータは残っていないため、昭和30年頃のデータを紹介します。
さて、誰がどう考えても食事と運動の差は歴然です。
昭和の時代よりも江戸時代の方が運動量はもっと高かったと思われます。
さらに、食事から得たカロリーよりも消費カロリーの方が高く、貧しい生活をしていたと思われる江戸時代。医療技術も発達していないことが原因で、寿命が短かったのだと思われます。
しかし、現代は生活環境も医療技術も恵まれていますが、生活習慣病や肥満の方で溢れているのは、食事量や運動不足が関係していると言えるのではないでしょうか。
1日3食が悪ではないということ
ここまで話ししておいてなんですが、1日3食がダメというわけではありません。何がいけないのかというと、要するにカロリーオーバーがいけないのです。
アスリートで例えましょう。
人間は1回の食事で食べられる限度がありますし、胃が吸収できる量も決まっています。ですので、アスリートが1日に4回以上の食事をする理由は、栄養を十分に補充しなければならないからということです。
ダイエット法の1つに、食事回数をわけるというものがあります。
それは、食事回数をわけると空腹を感じにくくなり、体へ効率よく栄養が届けられるというメリットがあるから。
ただ、(あなたの)1日の消費カロリー < 摂取カロリー になってしまうと、太ってしまいます。
つまり、消費カロリーと摂取カロリーのバランスが偏っていなければOKだということです。
【おまけ】
必要な摂取カロリーを知りたい方は、身体活動レベルと個体差(性別、年齢)でわかりますので、こちらの表を参考にしてみてください。
身体活動レベルとは、1日の運動量を低い、ふつう、高いにレベルわけしたものです。
低い:
生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合。ふつう:
座位中心の仕事だが、職場内での移動や立ち作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場。高い:
移動や立ち仕事をしている。あるいは、スポーツなどの活発な運動習慣をもっている場合。
まとめ
現代人は昔に比べて活動量が減り、食べる量やカロリーが増えています。手軽に好きなものが食べられる時代だからこそ、自分の体を気遣い健康的に生きる方法を身につけなければならないのです。
つまり、自己管理が超重要だということ。
今の活動量と1日2食が最適だと感じたら、試してみるのもアリだと思います。内臓の休憩時間が作れたり、少食によって血糖値が安定したり、血管年齢や内臓が若くなったりと、健康的に嬉しいことも多いのです。
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