【クリスマスシーズンのヨーロッパ】アルザスのクリスマスはとてもメルヘンで華やかだった
フランス・アルザス州。
フランス東端のドイツ・スイスと国境を接する州で、ドイツの文化的影響を強く受けています。
コロナ前最後の海外旅行となったのが、クリスマスシーズンのアルザス及びその周辺諸国でした。
そのアルザスのクリスマスが半端なく素晴らしかったので、今回はそのお話をしようと思います。
コルマール
まず私が訪れた街は、コルマールです。
「ハウルの動く城」のモデルになったと言われ、日本人にもよく知られた街だと思います。
周辺の各都市からのアクセスもよく、比較的訪れやすい街です。
各都市からの鉄道での所要時間は、おおよそ次の通りです。
フランス・パリ 3時間(TGVで)
ドイツ・フランクフルト 3時間半
スイス・チューリヒ 2時間
スイス・バーゼル 40分
私はスイス・バーゼルの空港から行きました。
バーゼルからは、アルザス行きの長距離バスも出ています。
コルマール旧市街はドイツの影響で、カラフルな木組みの家が並んでいます。
普段からとてもメルヘンチックでかわいらしい街並みです。
それがクリスマスの時期には、これでもかと言うくらいクリスマス装飾を施します。
クリスマス時期には、街全体が著しくドレスアップする感じです。
そして旧市街のあちこちにクリスマスマーケットが出店し、多くの人々が押し寄せます。
お菓子におもちゃ、オーナメントに雑貨など、実にいろんな店が出店していて、1軒1軒物色していたら、片っ端から欲しくなってしまいます(笑)。
そしてクリスマスマーケットの店舗も、それぞれかわいらしく個性的な装飾を施しており、その華やかさを競っているかのようです。
私もヨーロッパで数多くのクリスマスマーケットを見てきましたが、ここまで華やかなのは、コルマールが初めてでした。
なお、今年度の開催は、2023/11/29~12/29です。
そして日が暮れてくると、街はライトアップを開始し、おとぎの国のような旧市街がより幻想的に輝き始めます。
クリスマス時期のコルマールではぜひ日没まで留まって、ロマンチックなライトアップを鑑賞してください。
ただ、日が暮れると街は昼間以上に混雑します。
スリ、置き引きなどにはくれぐれもご注意を。
リクヴィール
コルマール周辺には、中世の面影を残す村が多く点在し、コルマールを拠点にバスで訪れることができます。
私はそんな小さな村の一つ、リクヴィールに宿泊しました。
コルマールからは、106Bのバスが通っています。
なお、クリスマスシーズン限定で、「NAVETTE DE NOEL」というシャトルバスが運行されます。
コースはいくつかありますが、いずれもコルマール拠点に周囲の村々まで走行しています。
ヨーロッパの地方では、ローカルバスは日曜は運休することが多いですが、クリスマスシャトルに関しては、日曜でもちゃんと動いていました。
これはとても助かりました。
リクヴィールは周囲を城壁で囲まれた小さな町ですが、ここでもちゃんとクリスマスマーケットが開催されます。
今年度の開催期間は、2023/11/25~12/21です。
その小さな町に、クリスマスマーケット目当てに大勢の人が集まります。
よって、村のエントランスをくぐるときは、荷物チェックを受けさせられました。
コルマールより規模は小さいですが、リクヴィールも負けず劣らず華やかでロマンチックではないでしょうか。
なお、そんなリクヴィールですが、朝のうちはまだ人通りが少なく、しーんと静まり返っています。
中世の雰囲気をひっそりと味わいたい場合は、朝の散歩をお勧めします。
宿泊したのは、古いワインセラーを改装した「ホテル・ドゥ・ラ・クロンヌ」です。
メイン通りから近く、中世の趣を感じられるいいホテルでした。
ホテル・ドゥ・ラ・クロンヌのレビューは、こちらに書いてあります。
コルマールもリクヴィールもとても幻想的でロマンチックでしたが、一つ残念だったのは、「クリスマスの首都」と呼ばれるアルザス州都ストラスブールに行けなかったことです。
コルマールからストラスブールまでは鉄道で30分で行けるのですが、なんと当時フランス鉄道がスト中で、ほぼ全面運休となってしまっていたのです。
フランスを旅行中は、こういう事態も起こり得るのでご注意ください。
……そんなアルザスのクリスマスシーズンですが、ある村でとてもユニークなクリスマスマーケットが開催されます。
次回は、そのお話をしたいと思います。