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マルタの首都バレッタの気合い充分なクリスマス

年末のマルタ(とトルコ)旅行において、最も堪能したかったものの一つが、「クリスマスシーズンのヨーロッパ」です。

というわけで、まずはマルタのクリスマスについてレポートしたいと思います。

特に首都バレッタのクリスマスは、なかなか気合が入っていました(笑)

既に暦は1月中旬ですが、1ヶ月くらい前にカレンダーを戻した気分でお付き合いいただけると幸いです。



首都のクリスマスイベント「Fairyland」

毎年12月上旬〜1月上旬まで首都バレッタで行われているのが、「Fairyland」です。

旧市街のメインゲート前の噴水広場に、イルミネーションやゴンドラ等の各アトラクションが出現し、ちょっとしたテーマパークのようになっています。


Fairyland2024の様子
ゴンドラやメリーゴーランドなど、ファミリー向けのアトラクションが多い
アトラクションの一つ、「サンタズグロット」
中でサンタさんと記念撮影ができるらしい
広場の中心に「トリトンの噴水」があり、その周りで各種アトラクションが開催されている
あの小屋は、中がバーになっている
会場に設置されたフォトスポットの一つ
イベント開催中は大変混雑する


フェアリーランドには2年前の同時期にも訪れましたが、イルミネーションなどマイナーチェンジしたようでした。

2年前のFairyland
同じく2年前
奥の小屋がサンタズグロットだが、隣に立つツリーは小さめで、さらにその隣には電飾のテディベアが座っている


そしてこの噴水広場から、隣町のフロリアーナにかけて伸びる歩道では、クリスマスマーケットが開催されています。

クリスマスマーケット


バレッタ旧市街のクリスマスイルミネーション

首都の城壁の中では、あちこちにクリスマスイルミネーションが輝いています。

それも通りごとに異なるという気合の入れよう。

メイン通り「リパブリックストリート」のイルミネーション
1歩脇道へ入ると、全く異なるデザインのイルミネーションが輝いている
小さな路地にもイルミネーションが輝いているので、路地巡りが楽しい
細い路地のイルミネーションは、多少地味なところもある(笑)
イルミネーションも年によってマイナーチェンジするので、クリスマス時期にリピートしたら、観察して比べてみるのも面白い


通行人たちは、所々で足を止めてイルミネーションの撮影に励んでいます。

極めつけは、メイン通りの「リパブリックストリート」に聳え立つクリスマスツリー🎄

旧市街のゲートを潜ると目の前に現れる巨大なクリスマスツリー
マルタの家屋の象徴である、出窓やバルコニーを飾りつけのモチーフにしているらしい
2年前に来た時はこのようなツリーはなかったので、ツリーも毎年進化しているようだ


マルタの人々の、年に一度の聖なる祭典をとびきり華やかに迎えようとする心意気が感じられます。

一部の細い路地が飲食店のオープンスペースになっているのだが、そこのクリスマス飾りの気合がすごかった!

オーベルジュ・ド・カスティーユ前のクリスマスマーケット

バレッタのAuberge de Castille (首相官邸)前の広場でも、クリスマスマーケットが開催されていました。

バレッタのオーベルジュ・ド・カスティーユ(首相官邸)
首相官邸の前にも、巨大なツリーとクリブが建っている
その首相官邸の広場を取り囲むように、クリスマスマーケットのショップ小屋が軒を並べていた
素朴だが、どれもかわいらしい品ぞろえ


小規模なマーケットながら、荘厳な首相官邸を背景に行われるクリスマスマーケットは、注目に値するものがありました。

私が足を止めたショップは、次の2軒です。

クリスマスオーナメントの店だが、これらすべて卵の殻でできている
しかも、すべて手作り!
素朴でどこか懐かしい編みぐるみの店
同じく手編み製


その他には手編みレースの店とか、手作りアクセサリーの店など、手作りクラフト系のショップが多かったです。

購入したものは、それぞれ次の通りです。

卵の殻の中に、ミニチュアティーセットが並んだオーナメント
1個7ユーロ
これ一つ一つ手作りなんてすごい!
キーチェーン付き猫の編みぐるみ
同じく7ユーロ
オーナメントにもなりそう


卵のオーナメントは、持ち帰るときに壊れないか心配したのですが、それを言うと創作者でもあるショップのお姉さんが、

「大丈夫よ。ちゃんと保護してあげるから」
と、プラスチックのバターの空箱に入れてくれ、寿司屋「禅」の紙袋に入れて持たせてくれました。

オーナメントを梱包してくれた寿司屋「禅」の紙袋
「I like sushi」とショップのお姉さん
店はセントジュリアンにある

町内のバザーのような感覚で微笑ましいです(笑)

ゴンドラ乗車について

ところで首都バレッタのクリスマスの目玉は、やはりこの時期だけ出現する巨大なゴンドラです。

遠くからでも目立つこのゴンドラに乗れば、首都一帯を上空から俯瞰できます。

ゴンドラチケットは、大人1人6ユーロです。

ゴンドラには、マルタ最終日の夜に乗ろうと思っていました。
マルタ最後の、クリスマスの思い出です。

ところが当日、チケット売り場を訪ねると、強風のためゴンドラは運休だと言うのです!

これはやられました……

マルタでは、秋から冬にかけてシロッコ(サハラ砂漠で発生し、南地中海を通り抜ける風。低気圧が東進するとき発生すると言われる)が吹き荒れ、時に強風に見舞われることがあるのです。

今回の訪マルタ時には、かなりシロッコに暴れられました。

確かにあの強風ではゴンドラは危険。
仕方なく、ゴンドラ乗車は諦めました。

代わりに、2年前に同じゴンドラに乗ったときの写真を掲載しておきます。

順番待ちをしているとき、真下から見上げた際のゴンドラ
1台に3~4人くらい乗れると思う
ゴンドラに乗り、上空から俯瞰したときの図
確か3周くらいしたと思う
上空から首都を見下ろす機会はなかなかないと思うので、チャンスがあれば一度ゴンドラに乗ってみてほしい


ちなみに、普段晴天で気候温暖なマルタですが、冬にはやや天気が不安定になりがちです。

今回強風に加え、多少雨に降られたのと、2年前の同時期に比べ気温も低め。
体感温度的にもかなり寒かったと思います。

冬のマルタを旅する時は、防寒対策と雨具の用意もお忘れなく。


……ところでバレッタでは、首相官邸近くの歴史あるホテルに宿泊しました。

次回は、そちらのホテルについてレビューしたいと思います。

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