海外旅行逆風の時代に、手頃でハードルの低い海外旅行について検証する
夏休みの到来ですね~。
夏のバカンスには、パァ~っと盛大に海外旅行……と行きたいところですが、なかなかそう景気よくも行きませんね(汗)
既にコロナが5類移行して1年以上経ちますが、コロナ以降海外旅行のハードルがぐっと上がってしまい、それは未だに下がる様子はありません。
その理由は、一つはもちろん円安の影響。
ここ2年くらい歴史的円安が進行し、海外旅行料金そのものを引き上げています。
もう一つの理由は、コロナ後の航空券料金の高騰。
その要因は、燃油サーチャージが高いこともありますが、コロナ禍で運休されていた機材の点検が完了せず、飛ばせる機材が限られているため供給数が需要に追い付いていないという話を聞いたことがあります。
が、既にコロナが明けて1年以上経っているので、そろそろ供給も追い付いてほしいところです。
海外旅行には、未だかつてない逆風が吹き荒れています。
では、まだまだ当面海外旅行は諦めなければならないのか?
格安とまではいかないまでも、許容範囲の予算で、身の丈に合った海外旅行を楽しむことはできないものか。
そこで今回は、逆境の中でも無理なく行ける海外旅行について検証してみました。
航空券はどこも高いのか
旅費の大部分を占める航空券料金。
先述した通り、航空料金高騰が旅費高騰の大きな要因になっています。
では、具体的に各種航空券は、今いくらくらいするのか。
そこで海外航空券の値段を、一斉に調べてみました。
出発地は東京、時期はレイトサマー休暇を取ると仮定し9月に設定して検索しました。
以下に往復料金10万円未満だった航空券の一部をピックアップします。
なお、Googleフライト調べ、検索日は7/17です。
(料金は日によって変わる可能性があります。)
ソウル ¥22,614
セブ ¥26,124
台北 ¥30,461
クアラルンプール ¥36,015
ホーチミン ¥39,061
バンコク ¥40,570
グァム ¥47,980
デンパサール ¥51,020
ニューデリー ¥60,650
イスタンブール ¥74,760
ムンバイ ¥81,260
ホノルル ¥90,010
ロサンゼルス ¥91,710
ドバイ ¥96,490
以上はすべて最低料金で、便の選択を変えるだけでも値段が変わる可能性があります。
あくまで目安としてご参照ください。
こうして見ると、10万円未満の比較的安い航空券でも、けっこう選択肢があるのではないでしょうか。
こんなご時世でもアジアは安いですね。
燃油サーチャージが高い時代、近距離という点はアドバンテージポイントです。
日本とアジアとを多くのLCC が繋いでいることも、低価格の大きなポイントですね。
やはり長距離路線の欧米は、燃油が高くつく分航空券も高額です。
上記のロサンゼルスやイスタンブール以外の都市は、概ね十数万はかかってしまいます。
狙い目はアジア?
この円安下でも、アジアはまだまだ割安感があります。
今回、アジアの人気国の物の値段を大まかに調べてみました。
以下がその一例です。
台湾
MRT ¥100~
屋台飯 ¥200~¥300
駅弁 ¥300~¥500
ミネラルウォーター ¥50~
中級ホテル 1泊¥3,000~¥10,000(都市による)
タイ
MRT ¥65~
屋台飯 ¥120~¥220
ミネラルウォーター ¥22~¥30
ビール ¥160~/350ml
中級ホテル 1泊¥2,000~¥5,000(都市による)
ベトナム
市バス ¥33~
バインミー ¥100~
フォー ¥200~
ミネラルウォーター ¥65~
中級ホテル 1泊¥1,500~¥4,000(都市による)
マレーシア
MRT ¥33~
屋台飯 ¥150~¥200
ミネラルウォーター ¥25~
クエ(マレーシアのお菓子) ¥35~
中級ホテル 1泊¥2,000~¥6,000(都市による)
日本から見れば、現地の物価はまだ安い。
物価の安さは正義ですね(笑)
こうして相場を見てみると、安い航空券と組み合わせれば、3~4日程度の旅行で総額10万未満に抑えることもできそうです。
円安なら国内旅行!という選択肢もありますが、昨今インバウンドの増加で、日本国内のホテルもじわじわ値上がりしています。
行き先やプランによっては、総額10万円を越えるケースも出てきます。
このご時世でも国内より安く行ける海外があるなら、検討する価値は充分にありますね。
アジア以外のおすすめはここ!
アジアもいいですが、どうせならもう少し選択肢が欲しいところです。
どこかアジア以外で、ハードルの低い旅行先はないものか?
…答えは、もちろんあります!
以下がその解答例です。
パース ¥58,499
ケアンズ ¥62,680
ブリスベン ¥76,550
メルボルン ¥80,630
シドニー ¥83,216
オークランド ¥84,330
いずれも、9月に東京を出発した際の往復航空券料金(最低価格)です。
このようにオセアニアの航空券が、長距離路線にも関わらず手頃な値段で出回っていることがわかります。
これは、日本とオーストラリアを繋ぐLCC路線が充実していることが大きな要因かと思われます。
フライト距離に関わらず、LCCでは燃油サーチャージは徴収されません。
これは大きなメリットです。
特にジェットスターは、頻繁にセールを行っています。
今もちょうど、オーストラリア路線のセールを開催中です。
期間は7/30までです。
詳細は、公式サイトをご確認ください。
https://www.jetstar.com/jp/ja/deals/jq-int
そして、オセアニアの中でも特に注目したい路線がこちら。
東京ーナンディ ¥70,520(9月出発)
ナンディとは、フィジーの首都です。
しかもこれ、LCCではなく、国営航空フィジー・エアウェイズの航空券料金です。
なんと国営航空で、南太平洋の楽園フィジーまで7万で行けてしまうんです!
フィジー・エアウェイズはLCCと同様、燃油代を徴収しないので、このようなお手頃価格となっているんですね。
フィジーの物価は、日本と同等、もしくは少し安いくらいと言われていますが、特筆すべきはマンゴーの値段です。
なんとなんと、ローカル市場で1個¥70~140程度です。
日本では高級品のマンゴーが、小銭で買えてしまうんです!
南太平洋のエメラルドグリーンの海を眺めながら、マンゴーを心行くまで食べ尽くす……
なんという贅沢なバカンスの過ごし方でしょう。
フィジーは、世界一幸せになれる国とも言われています。
円安下でもぜひ、候補に入れたい旅行先です。
...…このように円安で航空券が高くても、探せば手の届く海外旅行先は存在しています。
しかも、思ったより選択肢も多いのではないでしょうか。
どこか行きたい場所はありましたか?
こんなご時世だからこそ、旅行プランはしっかり練って、限られた予算でも充実した旅行にしたいものですね。