はこだてクリスマスファンタジーと、寒冷地のイルミネーションは美しく幻想的だったという話
クリスマス時期の北海道旅行にあたってどうしても訪れたかったのは、さっぽろホワイトイルミネーション&ミュンヘン・クリスマス市と、はこだてクリスマスファンタジーでした。
はこだてクリスマスファンタジーは、函館のベイエリアで開催されるクリスマスイベントです。
雪が深々と降り積もるなか行われ、湾岸に聳えるクリスマスツリーが七色に輝き、周辺のノスタルジックな街並みと相まってとても幻想的な空間でした。
今日は、函館クリスマスファンタジーの話をしたいと思います。
雪の中のはこだてクリスマスファンタジー
函館に到着すると、街は降り積もった雪で白く覆われ、凍てついた空気が肌を刺しました。
この時の函館の気温は、-3℃です。
到着時は一時止んではいたものの、どんよりとした空を見上げると、夜にかけて更なる降雪が予想されました。
日が暮れるころ、私ははこだてクリスマスファンタジーが行われているベイエリアに向かいました。
ベイエリアまでは、函館駅から路面電車に乗車して「十字街」で下車、または徒歩15分程度です。
イルミネーション点灯は16:30からですが、毎日18時から花火が上がります。
(あいにく花火の写真は撮り損ねました)
私は駅を背に、右手側に海を見ながら、シーサイドラインをベイエリアに向かって歩いて行きました。
するとやがて、前方に巨大ツリーが見えてきます。
海の前には金森赤レンガ倉庫が並び、ツリーと倉庫の間の通路を、たくさんの人が行き交っています。
そして予想通り、この頃から再び雪が舞い落ちてきました。
屋外は凍てつく寒さですが、皆立ち止まって、この幻想的な景色を各々写真に収めています。
もちろん私も、手袋を外して、あちこちにカメラを向けてシャッターを切るのでした。
そしてこのツリー、随時色が変わるのです。
その変化を見たくて、皆極寒の中、ツリーの前に立ち尽くしています。
ホワイトクリスマスに赤いツリーなんて、なんて粋で情熱的な演出でしょう。
デート中のカップルはもとより、これを見た人は皆心ときめいてしまいます。
ただ夜間の函館は、既に-5℃くらいまで下がっています。
風があったので、体感温度はさらに低かったかもしれません。
そんな時、暖を取る手段が必要です。
スープバーと赤レンガ倉庫で暖まろう
はこだてクリスマスファンタジーの楽しみの一つが、スープバーです。
赤レンガ倉庫間の歩道で、各種スープが販売されています。
スープを購入の際はまずチケット(1枚700円)を買い、希望のスープを販売しているブースでスープと交換します。
寒空の下すすったスープの、なんと美味しかったこと。
文字通り、心も体も暖まります。
また、時折雪と風が強くなってきたときは、赤レンガ倉庫の建物の中に入って避難しました。
赤レンガ倉庫の中には多くのショップや飲食店が入っていて、お土産探しや食事にも最適です。
八幡坂と駅前のライトアップ
ベイエリアから山側に行くと坂道がいくつかありますが、冬期はこれらの坂がライトアップされます。
とくに八幡坂は、坂の上から港を見下ろす景色が美しい、函館絶景の一つです。
私は地元が横浜ですが、港町って坂が多いんです。
そして、坂から見下ろす港の風景がとてもノスタルジックで、旅情を掻き立てられるのです。
函館も、例外なくそんなノスタルジックな港町なんだと、八幡坂に来ると思います。
帰りは函館駅まで歩いて帰ってきましたが、駅前広場では、LEDパーライトとスターダストレーザーを使用した光の演出が行われていました。
「はこだてひかりのガーデン」です。
光の色が変化する様子が楽しく、雪と寒さにも関わらず、しばらくその場に立ち止まって眺めていました。
なお、八幡坂を含む函館市内のライトアップ、「はこだてひかりのガーデン」とも、2/29まで行われています。
はこだてクリスマスファンタジーも各所ライトアップも、極寒の暗い函館の夜を彩ってくれる素敵な催しです。
さっぽろホワイトイルミネーションを見た時も思いましたが、やはり寒冷地で見るイルミネーションは、格別な美しさがあります。
元々寒冷地の方が空気が澄んでいるのと、降りしきる雪に反射する光がオーラのように空中に広がり、より儚く、幻想的に輝くのです。
地元横浜で見るイルミネーションと、明らかに光の質が違うという印象を受けました。
(横浜の方が派手で規模も大きいのですが)
クリスマスファンタジーは12/25をもって終了してしまいましたが、その他のライトアップにはまだまだ間に合います。
この冬の旅行プランの一つに、いかがでしょうか?