ローアングルから眺める街並み
福岡のヴェニス(僕しか呼んでない)と呼ばれる水郷 柳川。
海に近い低地のそこには街中に水路がひかれており、
その水路を舟に乗ってくだることができます。
動力は船頭さんが手に持つ長い竹の棒のみ。
約一時間の街中の水路を巡る船旅。
船頭は歌います。
春の風にのせて。
船頭は喋ります。
秋の空に向けて。
暖かい日差しに照らされ、ゆったりと揺れる舟で、
少し眠くなっちゃったら寝ちゃいましょう。
ちなみに、この川下りの舟、結婚式を挙げるカップルも乗って
街中を巡ることもありますが、そのような色節(いろふし)の
際には、くだるのは縁起が悪いからと、逆方向に周って、川上
りとなるそうです。
さあ、船から降りたら、昼食です。
街中に漂っていた甘い匂いの正体。
それはうなぎのせいろ蒸しです。
赤い蓋をあけると立ち上る白い湯気。敷きつめられたうなぎの
下には甘いタレ付きの蒸したご飯。上品なお味の肝吸いと共に、
どうぞお熱いうちに。