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みにくいアヒルの子、コーチングとの出会い

みにくいアヒルの子だと思っていた子供時代

私は3人兄弟の真ん中でした。
2歳半ずつ離れた姉と弟がいますが、どちらも頭が良い人たちです。
特に姉は、秀才なだけではなく抜群の社交性と愛嬌があり、
そのカリスマ性に私はずっと憧れていました。

家族はそんな私を罵倒することはなく、「じゅんは優しいからいいんだよ」
とよくフォローしてくれました。
私が優秀でないことは疑いのないこととして共通認識されていたのです。

「優秀じゃなくてもじゅんにはじゅんの良さがあるから」
「じゅんはきっと良いお嫁さんになるよ」
と言われ続けたので、私はそれを素直に受け取り、戦う意欲を失っていました。

昔から「負けず嫌い」精神がなく、上位が取れたら嬉しいものの、親友よりは少し負けているくらいが心地良いと感じていました。

そして自分を「みにくいアヒルの子」だと思っていました。
みにくいアヒルの子が最終的には白鳥になるという結末は完全に頭から消えていました^^;

親から見て3人の中で重要なのは、第1子で優秀な姉と、待望の男の子で且つ優秀な弟に違いなく、自分は真ん中の重要じゃない子、としか思えませんでした。
優秀でもない、可愛くもないありのままの私だったら愛されないと思っていました。

自分に自信がなかったので、高校生くらいからはどうしたら自分に自信を持てるようになれるか、という基準で行動を選択するようになりました。
最初はコンビニのアルバイトですら、とっても大きな挑戦に思えていました(笑)

アルバイト、ダンスサークル、留学、営業職など、自分にとっては挑戦と思える階段を一歩一歩、登っていきました。
「自分はできる」という前提をもっていなかったので、「挫折」を経験することがなかったという事が、みにくいアヒルの子で良かったと思える唯一のことかもしれません。
小さな成功体験を積んでいき、少しずつ生きやすくなっていきました。

20代になって、「兄弟の中の自分」から「社会の中の自分」を見るようになったことで、だいぶ落ち着いていったのだろうと思います。

社会人になってからの戸惑い

社会に出た私は、ただただ劣等感を埋めようとしていた学生時代とは少し違う成長意欲を感じていました。

自分は親や親戚から、「良いお嫁さんになる」「専業主婦タイプ」と聞いて育ったけれど、専業主婦になりたいとは思えなかったんです。
(今では私も母となり、専業主婦の方を尊敬しています。)

想像していた心境と違いすぎて、今まで信じ込んでいたものは何だったのかと戸惑いました。
自分が「パッションを持って働きたい」と思っていることに、誰より自分自身が意外すぎて、違和感があり、なかなか受け入れられませんでした。
自分ってわからないものですよね。

コーチングと私

それでも内省は好きだったし、何度かコーチング(内省を促す1:1の対話)を受けてみたこともあったので、ある程度自分の表面・価値観くらいは分かっているつもりでした。

それが、コーチングを学んでいく過程で、自分がクライアント役(コーチングを受ける側)を体験すると、毎回何かしら自分に関する新しい発見がありました!

コーチングスクール(CTI Japan)のコースリーダーが、
「人は死ぬまで自分のことを分かりきることなんてできない」、
「死ぬときですら、自分のことを分かり切ったとは言えないんです」と言った言葉が、ものすごく響きました。
そのとき私は、「死ぬまで自分を知っていくプロセスを楽しみたい」と思いました。

自分に好奇心を向けて、
「こんなものもあったのか!また新しいもの発見!」
という無邪気な気持ちで知っていく。とても弱い部分も含め、知っていく。

それは痛みを伴うこともあるけれど、よりパワフルに生きていくためには、
必要なプロセスだと感じています。

深ぼっていくことで気づきに繋がったり、自分を励ましたい気持ちになることもあります。
それを繰り返していると、自分に対する愛着も湧いてきます。

親から見て自分が重要か重要じゃないかなんて、今は考えようと思っていません。
そして、みにくいアヒルの子だと思っていた子供の頃の自分を愛おしくも感じます。

兄弟については、なんでそんなに優秀な人たちに挟まれてしまったのか、と思うこともありますが、それ以上に、いつも深い話しができて、私に刺激を与え続けてくれる2人の存在がとても大切で、感謝しています。

(私の場合)兄弟とは、親からの最大のプレゼントだなと思います。

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