イヤイヤ期の子育てはすり替えの連続
魔の2歳児。
よく耳にする言葉である。
ミルクや離乳食などを与えられて育つ乳児期と、意思も芽生えて自ら食事なども摂るようになる幼児期。
その狭間で起こる精神的不安定な状態。
イヤイヤ期とも呼ばれるが、何を言っても『イヤ!』、『こっちにしよう』といえば『あっちがいい』など、ああ言えばこういう的な状態が続く時期。
親がそれを真に受けるとストレスが蓄積され、育児ノイローゼの原因にもなりかねない。
寝ているだけの新生児の時期を思い出し、『あの頃は可愛いだけの塊だったなぁ』と懐かしむ。
そんな魔の2歳児をどうやって相手にしていくか?
基本自分の意思が芽生えているので、まずは自分の意見が通らないことに対して不満を持つことが多い。
例えば、好きなおやつが2種類あるが、その日は片方しか無かった場合。
子『A食べたい!』
親『ごめんBしかない』
子『Aがいい!』
親『Aは無いの』
子『Aがいい、わー(泣)』
典型的な平行線である。
AかBかの2択の場合、どうにもAが欲しい時は、有る無いに関わらず欲しい方を欲しがる。
本質は単純な思考である。
在庫の有無なんて判断できないから、ひたすらAを要求し続けるだけである。
なので、そういう時は話をすり替え、Bを食べるか何も食べないかという2択にする。
親『いまはBしかないよ、じゃあ食べなくていい?』
こういう感じで返すと、上手く思考が切り替わり、食べるか食べないかの選択肢になる。
そうすると、食べたいのは変わらないから、Bを食べる方を選択する。
こうやって選ばせることで、Bを押し付けるわけでもなく、子が自分からBを選んだ状態で完結される。
実際はBしかないので、それを押し付けているとも言えるが、思考的には子どもが選択した形になっているので、精神状態がとても安定する。
子育てに正解は無いとも言われるが、少し工夫するだけで楽になれる手段は色々あると思っている。
何にしても、色々不安定な時期なので、気楽に付き合うことが大事だと思う。