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目的と手段がごっちゃになると上手くいかない。あなたの目的は何ですか?
何をするにしても、目的があるし、それを達成するための手段がある。
しかし、手段の方に意識が強まるがあまり、結果的に手段が目的に転換されてしまうことが往々にしてある。
そうなってしまうと、
何のためにこれをやっているんだっけ?
と、なってしまい本来の目的を完全に見失うことになる。
コロナ禍で、その傾向がより鮮明に浮かび上がる。
例えば、マスク。
本来の目的は、飛沫感染の防止なのであるが、ほとんどの人はマスクを付けることが目的になってしまっている。
なので、本質的にマスクの効果を知っていて、今の状況では不要と考えている人がいたとしても、マスク着用が目的になっている人からしたら、マスクを付けるのが目的だから、外すなんて有り得ないということになる。
だから、どんな理屈を並べて議論しても話は永久に平行線となる。
外出自粛も同じで、本日の目的は『飛沫感染のリスクを避けるために、人の多いところに行くのは控えましょう』である。
なので、一人で車で誰も居ない自然の中に出かけることは何の問題も無い。
しかし、外出自粛が目的になってしまった人にとっては、『出歩くなんて以ての外だ』『俺は自粛してるのに、何でお前は出掛けるんだ!』という価値観になる。
そして、こういう声は非常に大きく聞こえ、自分が攻撃を喰らうとストレスにもなるため、中間の位置にいる人たちも、
色々言われると面倒だし…
と、本来手段だったことが目的に転換されてしまう。
本質を見失わなければ、そんな声に惑わされることもないはずなのに、そうなってしまう。
手段が目的になった過去の失敗
自分自身も過去に、手段が目的になってしまったことがある。
大学受験である。
これについては、少し前に記事にしたこともある。
本質的には、その先を見据えた手段でしかない大学受験であるが、いつしか大学に合格することが目的になっていた。
その結果、大学進学後に先を見失って落ちぶれた。
何をするにしても、目的と手段は明確に切り分けておく必要があるということは後になって学んだ。
結婚できない人の目的は?
巷では婚活パーティーや、マッチングアプリなど、出逢いを提供する場が幾つもある。
それは今も昔も変わらない。
結婚というのは、人生の中でも一つの大きな節目でもあるが、結婚したくてもできないという人の多くは、気がついたら結婚することが目的になっていることが多い。
これも同じで、結婚というのは一つの手段。
その先にある配偶者となる人との未来があり、それが目的となり、それを達成するための一つの手段ということである。
ところが、結婚が目的になってしまうと、
あぁ、よかった結婚できた
となり、その先が見えなくなってしまいがちである。
お金を稼ぐことが目的の人
お金を稼ぐ。
誰しも裕福な生活を送りたいから、お金持ちに憧れる。
と言いながら、真剣にお金を稼ぐ手段について考えもせず、今の働き口に不満を言いながら、宝くじなどのギャンブルに淡い期待を寄せる。
お金を稼ぐことが目的になっているから、そういう思考に陥る。
お金を稼いだ先に何がある?
好きな時に好きな場所に旅行に行きたい。
美味しい料理を沢山食べたい。
高級ブランドが欲しい。
など、人それぞれお金の使い道があり、それが本質的な目的となるべきである。
それが、お金を稼ぐこと、お金を倹約することなどが目的になってしまうと、本質がずれてしまい、おかしくなるのである。
目的は目的、手段は手段
このことは自分の全ての行動に対して当てはめると、全てに対して同じことが言える。
目的は目的、手段は手段。
これは明確に分けておくべきである。
それによって、物事の本質が見えてくるようになり、自分のするべきことも明確になる。
そうすれば、周りのどうでもいい声に流されることもなくなる。