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あなたは免許返納できますか?高齢者の事故に思う。

ニュースで交通事故が起きたと報道される。

事故を起こしたのは高齢者だという。

コンビニに突っ込んでみたり、信号無視してみたり、暴走してみたり、事故の種類は色々であるが、総じて言えるのが…

自分の思い通りに操作できていない

ということ。

そして、さらに問題なのが…

それを本人が自覚していない

ということ。

加害者の言葉を聞くと、

『覚えていない』

『車が勝手に動いた』

などという、他人の所為にした言葉ばかり。

そして、そういう加害者に限って不思議とゴールド免許だったりする。

『今まで大丈夫だったから…』

というたまたまかもしれない結果が過信となり、大事故を引き起こす。

先日テレビで高齢者の運転教室が取り上げられていた。

90超えのおじいちゃんが来ていた。

明らかに危なっかしい運転でクランクなので乗り上げを連発していた。

終わった後の言葉…

『自分の車は軽だから大丈夫』

耳を疑った。

大丈夫じゃないでしょ?

今すぐ返納するレベルでしょ?

なぜ返納できないか?

大きく二つあると思う。

車が無いと不便

ほとんどの高齢者が口にするワードである。

『公共の交通機関が無いので、車が無いと生活出来ない。』

一見、正論のようだが、全く持って正論では無く、自己都合である。

車の運転は免許が必要。

年齢については、18歳以上というのは明確に定義されているが、残念ながら上の方は曖昧である。

昨今の高齢者事故の多発によって、免許更新のハードルが年々高まってはいるが、何となく言い訳すれば更新させてくれたりする。

ある一定の技量が無いと、本来は運転する資格の無いもの、それが免許である。

『車が無いと生活できない』と言う人は、将来自分の未来に車が運転出来ないというのを想定していないのであろうか?

いつかは返上して車無しの生活を送らなくてはいけない。

それを自己都合の理由だけで免許を返納せずに運転を続け、挙句の果てに交通事故を起こしてしまう。

自分本位もいいところである。

来たる将来に備えて、準備できることはいくらでもある。

  • 公共の交通機関がある場所に移住する

  • 車が必要な時は身内に頼る

  • 専属の運転手を雇う

今までもそれを準備する時間は山程あったはずなのに、何もせずにいざ年を取ってからも『まだ大丈夫』と運転を続ける。

今住んでいる所を離れたくない理由を何となく揃えれば、年を取っても運転が許される訳ではない。

そして、残念なことに今も運転を続けている高齢者は、自分が大丈夫じゃないということに気付いていない。

とても残念である。

無意味な薄っぺらいプライド

意地を張って免許を返納しない高齢者には、

『若いもんにはまだまだ負けん』
『お前に言われる筋合いは無い』

など、返納を提案されると逆ギレして聞く耳持たずの人が多い。

『自分はまだ運転できる』

などという考え方は、無意味な薄っぺらいプライドの固まりである。

潔く返納する勇気を持つためには、その薄っぺらいプライドを捨てる必要があるが、多くの高齢者はそれができない。

自分が積み重ねてきた年輪を削り取られる感覚になるからだと思う。

『自分はまだ大丈夫』

と思っている人も多かろう。

そういう無意味なプライドを捨てるためにも、免許返納に対して、もっと強化する必要があると思う。

街行く車を見ても、どう見ても『もう無理でしょ』という高齢者が運転しているのを見る時も多い。

そして、またコンビニに車が突っ込んでいく…

そんな光景を落胆しながら見る日が続くのである。

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