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【91.水曜映画れびゅ~】"Hustle"~『THE FIRST SLAM DUNK』もいいけど…~
"Hustle"は、昨年からNetflixにて配信されている映画。
アダム・サンドラーが主演を務めています。
あらすじ
運に見放されたNBAスカウトマンのスタンレーは、仕事でスペインを訪れた際、ストリートで賭けバスケに興じていた青年ボー・クルスに目を止める。ボーの並外れた才能にほれ込んだスタンレーは、過去に問題を抱える彼をチームの了承なしに渡米させることに。スタンレーとボーはNBAで成功を勝ち取るべく、様々な逆境に立ち向かっていく。
本物か?偽物か?
NBAのスカウトマンスタンレーは、有望な選手を探して世界を駆け巡っていた。
スカウトとしての目は確かな彼だが、飛行機移動とホテル住まいで時間を浪費し、ろくに家族と過ごすこともできないことに不満を募らせる。
オーナーにコーチとして雇ってほしいと懇願するものの、「確かな逸材を見つけて来れば、考えてやる」と冷たくあしらわれてしまう。
そんなある日、仕事で訪れたスペインで、思わぬ出会いをする。
ストリートで賭けバスケをしていた青年ボー・クルスを目にするのだ。
その抜群の身体能力に惚れたスタンレーは、半ば強引にボーをアメリカへと連れてくる。
しかしオーナーは、プロ経験はおろか、チームプレーもおぼつかないボーの入団を拒否。
その態度に腹を立てたスタンレーはクラブを辞め、自分の力でボーを鍛え上げてNBAへの道を切り開こうとする。
ボーは偽物なんかじゃない、本物だ!
スタンレーとボーの挑戦が、アメリカ全土を巻き込む大きな旋風を起こす。
現役NBA選手、NBAレジェンドが出演!
NBAスカウトマンと天才バスケットボールプレイヤーの成長物語という、胸アツなストーリー。
そんな本作なかでも特に見どころなのが、キャスティング。
ボー・クルスを演じたフアンチョ・エルナンゴメスは、スペイン出身の現役NBA選手なんですね!
さらに彼だけでなく、この作品に出てくるバスケ選手の多数は現役NBA選手が演じます。
そんな彼らの迫力あるプレーが、細かいカットで疾走感溢れるシーンに演出されており、完全に魅了されました。
冗談抜きで、本物のバスケの試合を観ているくらい手に汗握りました。
また現役選手だけでなく、”Dr.J”の愛称で知られるジュリアス・アービングなどNBAレジェンドも出演していて、NBA好きの方にはたまらない一作です!
再評価の声多数!
復活のアダム・サンドラー
そんなバスケ選手に囲まれながら、本作の主演(兼製作)も務めたのがアダム・サンドラー。
アダム・サンドラーといえば…
ラジー賞!
の印象が私には強いです(笑)
実際に、これまでラジー最低主演男優賞を3度受賞。
2011年に至っては『ジャックとジル』(2010)でラジー賞初の全部門制覇を果たしてしまいました…
また映画『ゴーン・ガール』(2014)のワンシーンには、彼を揶揄するこんなセリフがあったりもします。
「(バカな男に好かれる)いい女になるためには、アソコを脱毛して、缶ビールを片手にアダム・サンドラーの映画さえ観ておけばいい」
そんな散々な評価を受けたアダム・サンドラーですが、ここ数年で急激に再評価の声が高まっています。
そのきっかけとなったのが、ノア・バームバック監督作『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』(2017)。
これまでの”コメディコメディ”した演技から脱却した押さえた演技を魅せました。
そしてその後に強烈だったのが『アンカット・ダイヤモンド』(2019)。
ユダヤ鈍りの胸くそ悪いペテン師商人の演技は、アダム・サンドラー史上最高の演技ともいえました。
そして本作の演技も、もちろん最高。
熱血コーチのキャラクターを見事に作り上げていました。
タイプで言えば『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』と同じ静かな演技ですが、ユーモラスかつ人を絶妙にイラっとさせる言葉遣いは、アダム・サンドラーらしさを感じさせましたね。
・・・
ということで今回は、NBA選手多数出演、そして復活のアダム・サンドラーの演技にも魅せられるバスケ映画『HUSTLE/ハッスル』を紹介させていただきました。
巷は『THE FIRST SLAM DUNK』が盛り上がっていますが、こちらの作品もバスケ好き、スポーツ映画好きにはブッ刺さること間違いなしの映画ですので、ぜひご覧になってみてください!
前回記事と、次回記事
前回投稿した記事はこちらから!
これまでの【水曜映画れびゅ~】の記事はこちらから!
来週は、先週から公開されている"SHE SAID"を紹介させていただきます。
お楽しみに!