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24歳、鬱病になる。ー【112】つらいのは、私だけではない

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、あまり仲の良くない先輩たちからアドバイスを拝受はいじゅしたことを書きました。今回は、そんな忘年会で新たな人物が登場したことを書きたいと思います。

・・・

私の退職話が一段落してから、また私は末席で粛々とウーロン茶を飲んでいました。すると、遠いテーブルから1台のスマホが私に向かって手渡しで送られてきました。

渡ってきたスマホの画面を見ると、そこにはしばらく連絡をとっていなかった1つ上の先輩の名前が表示されていました。

なんで急に!?と思ってスマホが手渡されてきた元を辿って目を向けると、私と仲の良い1つ上の先輩が「喋ってあげて!」と言ってきました。

私はスマホを耳に当てました。「もしもし、ご無沙汰しております、あなたの後輩なのですが…」

「えっ?ああ、その声は…。はは、久しぶりだね~」と、先輩は答えてくれました。

「いやはや、急に電話が回ってきて、私もびっくりしました。先輩、しばらくお話できていませんでしたが、元気でしたか?」と私は聞きました。

「ああ、僕はね、最近やっと転勤になったんだけど、それまでかなり大変だったんだよね」と答える先輩の声には覇気がありませんでした。

「なんか、人と関わりを持つのが嫌になったりとかして、ずっと塞ぎ込んでいたんだよね」

「そうだったんですか…」と私は答えました。その時、私は気づきました。つらかったのは私だけはないのだ…と。

それから私は、先輩といくらか話をしました。私の退職話もしました。うんうん、と先輩は話を聞いてくれました。そして、お互いを慰め合いました。

そして、話が一段落して先輩にスマホを返しました。それからスマホは、電話先の先輩と関わりのある人たちへとわたっていきました。先輩には、励ましの言葉が掛けられていきました。

そんな光景を、私は羨ましく思いました。


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