見出し画像

24歳、鬱病になる。ー<95>スマホ箱化計画

私24歳にして、今年2023年の1月に鬱病と診断を受けました。

鬱病になった私に起きたことや、そこから立ち直れるにようになるまでの姿を、自分なりに整理して、書き起こしてみたいと思います。

自分のために、そして同じような境遇の人の何かの一助になればよいなと思っております。


前回の記事では、ランニング生活を通してナイトルーティンを確立し、生活にリズムを持てるようになったことを書きました。今回は、そんな生活のなかで時間に余裕ができ始めたことを書き記したいと思います。

・・・

睡眠時間が安定したことによって、二度寝や昼寝をする時間、そしてYouTubeを眺める時間が減りました。それは、より自由な時間が増えることを意味していました。

では、そういった余裕のある時間に何をしたかというと、翻訳学校の授業がある時は否応なしに授業に出席し、その他の時間は翻訳学校の授業の復習や課題をこなすこととしていました。それでも、それに費やす時間というのはたかが知れており、余った時間は膨大でした。

その余った時間で、私は今まで先延ばしにしていたことを思い切ってやることにしました。まずは、ダラダラと続けていたnoteの再編集作業を終わらせました。それも割と早い段階で片が付いたので、今度は"身の回りのこと"を片付けていきました。

"身の回りのこと"というのは、例えばボロボロになっていた靴を買い替えるとか、溜まっていた諸費用の請求を清算するとか、そういったことでした。そんな諸々の用事を午前中に買い物に行ったり、銀行に行ったりして片付けていきました。そんな細々なことをこなすことによって、毎日何かしらの仕事をこなしているような達成感を抱くことができました。

そしてその身の回りの片づけで一番大きかったことは、スマホの契約の見直しでした。私は大学1年の時に機種変更して以来、ずっと同じ契約でだったので、なんとも不効率な料金形態になってしまっていたのでした。しかも、その料金は母親に支払わせていました。

なので、ある日の午前中に携帯ショップへと出向き、契約を見直しました。ショップの店員さんは当初速度制限のかからない使い放題のプランを提示しました。それもそのはずです、1日中YouTubeを眺めていた私のギガ使用料は毎月とんでもない量だったのですから…。

店員さんはその契約でいいかどうかを私に聞かずに、書類をまとめようとしました。そこで、私は待ったをかけました。

「もっと安いプランはないんですか?」

その私の言葉に店員さんはちょっと一旦動きを停止させてから、口を開きました。

「でしたら、3ギガで速度制限がかかる”使っただけプラン”がありますが、お客様の場合これではちょっと…」

「いや、それでいいです。ギガを使いすぎるのは良くないなと最近思ってきていたので、自分を律するためにもそのプランが良いと思います」と私は言いました。「ギガを使いすぎるのは良くない」「自分を律する」という私の表現に店員さんは目を丸くしていましたが、そう言うならと不承不承と手続きをすすめて、最終的に私は一番安いプランで再契約をしました。ついでに、支払いも私が払うことにしてもらいました。

その日から、私はある計画を始めることにしました。それは、”スマホ箱化計画”。朝起きた時と、夜寝る前以外はスマホの電源を落とし、スマホを箱化するというものでした。こうすることで、YouTube離れができ…いや、YouTube離れとまではいかなくとも、YouTubeを観る時にスマホ片手に布団に横になるという寝落ち体制ではなく、机の上のパソコンで椅子に座ってみるということを習慣づけることができるからでした。そして何より、その計画によって新しい契約の下で通信料の節約ができるという実利がありました。

そうして、私のスマホフリー生活が幕を開けました。


記事のバックナンバーなどは、こちらのマガジンでまとめていきます。