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【123.水曜映画れびゅ~】”Killers of the Flower Moon”~スコセッシすぎる傑作!~

"Killers of the Flower Moon”キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンは、10月20日から全世界で劇場公開が始まった映画。

『アイリッシュマン』(2019)以来4年振りのマーティン・スコセッシ監督作品で、さらにレオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロが『ボーイズ・ライフ』(1993)以来30年振りの共演していることも話題の、今年最注目の一作です。

㊗️ アカデミー賞 ノミネート!!

☆ノミネート
助演男優賞・衣装デザイン賞・歌曲賞・作曲賞・美術賞・編集賞・撮影賞・主演女優賞・監督賞・作品賞

第96回米アカデミー賞 結果一覧

あらすじ

地元の有力者である叔父のウィリアム・ヘイルを頼ってオクラホマへと移り住んだアーネスト・バークハート。アーネストはそこで暮らす先住民族・オセージ族の女性、モリー・カイルと恋に落ち夫婦となるが、2人の周囲で不可解な連続殺人事件が起き始める。町が混乱と暴力に包まれる中、ワシントンD.C.から派遣された捜査官が調査に乗り出すが、この事件の裏には驚愕の真実が隠されていた――

日本公式サイトより一部改編

石油を巡る衝撃の実話

1920年代、オクラホマ州オーセージ郡。
戦争から帰国したアーネストは、叔父のウィリアムを頼ってその地に移り住み始めた。それからしばらくして、ネイティブアメリカンのモリーと結婚をする。

オーセージ群は、先住民族のネイティブアメリカンがオイルマネーによって豊かに暮らす、特殊な地域だった。そんなオーセージには、そのオイルマネーを狙う白人たちがいた…。

そんな背景のなか、オーセージではネイティブアメリカンが不審な死をとげる事件が多発していた。その標的はアーネストの妻モリーの一族にも広がっていき、モリ―の妹も、母も、姉も、次々と不審な死をむかえる。

そして、その中心にいたのはアーネストとウィリアムだった。

3年待ったぞ!
遂に公開、スコセッシ最新作!

『タクシードライバー』(1976)、『キング・オブ・コメディ』 (1982)、『ディパーテッド』(2006)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013) …etc
数々の名作を世に送り出した、ハリウッドの生きる伝説マーティン・スコセッシ

そんなスコセッシが『アイリッシュマン』(2019)公開の翌年に、新作の製作に着手したという報道が出ました。

題材は、FBI誕生のきっかけとなったオクラホマの先住民連続殺人事件。その詳細をまとめたデヴィッド・グランの『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(2017)を原作に、脚本にはスコセッシに加えて『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)を手掛けた名脚本家エリック・ロスが担当。

さらに、さらに、スコセッシ組のレオナルド・ディカプリオを主演に加え、さらに同じスコセッシ組のロバート・デ・ニーロも出演。この2人の共演は『ボーイズ・ライフ』(1993)以来となり、「もう期待しかできないっ!」と待ち望んでいました。

そうして、結局3年待ちました。

もう期待に期待して、映画館に足を運びました。

スコセッシすぎるっ!

206分という超大作を観終わって、思ったことは…

スコセッシすぎるっ!

独特の暗さ、引き込まれる会話劇、血みどろな人間関係…

スコセッシ臭プンプンしました。

題材は全く違いますが、『グッドフェローズ』(1990)を感じさせました。アーネストのかっこ悪い主人公像というのが、ヘンリーの面影と重なりました。

そんな傑作を形にしたのが、素晴らしいキャスト陣。

レオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロはもちろんですが、モリー役を演じたリリー・グラッドストーンの目力が半端なかったですね。今年のアカデミー賞での助演女優賞最有力筆頭といわれており、先住民出身俳優としての初の快挙が期待されます。

さらに、ジェシー・プレモスブレンダン・フレイザーも登場してます。

・・・

206分という、これまたスコセッシらしい長さでしたが、ひと時も目を離せない、トイレなんて到底行く暇もない、超傑作です!

ぜひ、映画館にて堪能してください!


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次回の更新では、米国「今年No.1のSF映画」と絶賛された超大作"The Creator"ザ・クリエイター 創造者を紹介させていただきます。

お楽しみに!