マッチングアプリで会った子にぼったくりバーに連れて行かれた話(10)
電車の中でRとのやり取りと並行して、友人とも情報共有をする。
クライナーの単価が安いことや歌舞伎町のマッチングアプリでのぼったくり被害のリンクが返ってきて、速攻でぼったくりであることが確定する。
そうだよな、まずは同様の事例がないかググるべきだった。
紹介してもらった記事と手口が同じだ。
その記事によると、警察、弁護士、消費者センターに相談するべきだと書かれている。
専門家に頼るべきだってことだ。
できる限りのことをして、友人の家に着いた。
相談しながら、今後の方針をまとめる。
明日すぐに警察に行く。
ぼったくり被害についての記事を書いている法律事務所のブログを見つけ、問い合わせフォームで無料相談できるようなのでそこで助言を求める。
消費者センターは電話相談のみのためこれも明日だ。
110番や直接警察署に市外局番から電話を架けてみたが、なぜか繋がらず即電話が切れた。
まあ明日直接行けばよい。
今からできるのは明日の仕事の有休取得申請と、法律事務所の無料相談だ。
法律事務所には以下の内容で送った。
当然だがすぐに返信が来ることはない。
さて、次は店の情報だ。
店の場所も名前もわからないのでは警察も捜査のしようがなかろう。
それはやはりRから聞き出すしかない。
おそらくはRもグループの一員というよりは、Rのような子がほかにも何人かいてその店に連れて行くような仕組みで、本人たちはバイト感覚だろう。
調べてみるとマッチングアプリでぼったくり店に連れて行かれたという被害は多い。もう弁護士に相談したし警察にも行く。証拠も揃っているからあの店は間もなく終わる。
僕に協力してくれるならRのことは何も知らない体で警察に話すけど、もし店の名前をはぐらかしたり連絡が取れなくなったらRも捜査対象になる。警察ならマッチングアプリの運営に情報提供を求めてRの個人情報も特定できる。
だから店の名前だけ教えてほしい。
という内容で送った。
お小遣い稼ぎの感覚でやっているなら、警察に捕まるような悪いことだと認識させることで自分だけは助かりたいと思ってくれるのではないか。
そんな期待があった。
もう夜も遅いし、これも既読にならず返信はない。
今日はここまでか。
明日は警察だ。