路上アンケートで逆ナンされたら恋愛商法詐欺だった話(5)
~じんじろ視点~
ぷはぁっ...。
主観なし縛りきついな。
前回はもし被害者だったらこうやって騙されるんだろうなという視点で書いてみたから事実だけを書き連ねたけど、やっぱ文章ってのは自分の思考を書いてこそだろう。
入院や手術の話でも、実際どんな流れだったかとかはわりとみんな書く内容は似たり寄ったりになってくる。
そのとき何を思ったか、どう感じたかを書いてこそ表現者なのだ。
その人の価値観こそ個性なのだ。
面白い出来事なんかなくとも、その個性が面白いのだ。
価値観、感じ方の違い。そういうものを読んでいきたい。
なんて、そんな話は今はどうでもよろしい。
時は入店前夜。Mとの電話を終えた直後に遡る。
まず、SMSでホームページのURLが送られてきたのだが、それを開く前に事前に電話で聞いていた店名をGoogleで検索してみた。
店のホームページがヒットしたくらいで、ほかに目ぼしい情報は出てこない。
店名の後ろに「口コミ」「レビュー」「詐欺」などキーワードを足して検索してみるも、やはり関係ない情報しか引っ掛からない。
情報が出ないから怪しい、か。
いや、それはさすがに早計だろう。
この段階ではまだ何も判断できない。
Googleでヒットした店のホームページを確認。
SMSでもらったURLと一致。
少なくともリンクを踏んだらどうなるという類のものではなさそうだ。
ホームページの第一印象。
めちゃくちゃちゃっちい。
ガラケーの時代に、魔法のiらんどという自分のホームページを作れるサイトがあったのを思い出すほどだ。
トップページ上部にダイヤの画像ドン。
それ以外は黒い背景で、店舗情報とかお客様の声とかのリンクが並んでいる程度。
魔法のiらんどで言うとトップページはメールボックスとか前略プロフィールとか日記のリンクが貼ってあるだけみたいな。
と言っても誰にも伝わらないか。
ざっとホームページを見てみたが、会社概要がない。
店の名前はわかるが、何という会社が経営しているのかはわからない。
会社名や経営者の名前で検索してほかにどんな店をやっているのかなど調べたかったが、ないものは仕方ない。
ホームページに会社概要がないのはありなのか、と調べてみると、それは問題ないらしい。会社概要があるほうが信頼性につながるから載せたほうがいいってくらいのものみたいだ。
Googleマップで店名を検索。ヒットなし。
HP掲載住所をGoogleマップで検索。何もない場所が表示される。
よく見るとHPの埋め込みマップの住所と、その隣に記載されている住所が異なる。
埋め込みマップの住所で検索。場所はあるようだが店名は出ない。
お店の電話番号をGoogleで検索してみてもヒットなし。
うーん。
平成中期の個人ホームページで知識が止まっている人が、それでもほかの人よりは詳しいからとホームページ作成を押し付けられ、住所とかも適当でとりあえずタタキ台を作って一旦報告してみたら、ろくに確認されずにそのままリリースされちゃって、面倒くさいからそれきり担当を外れた、みたいな流れを想像してしまう。
お客様の声を読んでみる。
めちゃくちゃ長い。
スクロールしてもスクロールしても、サービスに満足したという内容の長々としたレビューがたくさん並んでいる。
こんなに口コミがあるならほかのサイトで紹介されたりどっかの掲示板が引っ掛かってもいいだろうに、このページだけ異様である。
自演か。
まだ何も断定はできない。
けど、怪しい。
今調べられるのはこのくらいか。
詐欺じゃないとするなら、無駄に怪しい。
詐欺だとするなら、このパターンは初めてだな。
楽しみだ。
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ちなみにnoteでこの記事を書きながら気付いたのですが、
Mの電話番号で検索すると迷惑電話として色々レビューが載ってました。
検索甘かったですね。
次回は入店以降の流れをあらためて僕の視点で語ります。