編集者

出版業界で編集者として働いています(現役)。 業界のこと、そこから仕入れた情報を発信していきます。

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マガジン

  • 出せよ、ぐうの音

    日々の暮らしの中にある 「それって、どうなの」を集めています。 理屈や正論が通らない世の中はどうかしていると信じて。

  • 夏季限定小説

    風光明媚な村の中をハツラツと駆け抜ける少年たち。 夏の日の冒険。

  • 編集者の毒壺

    閲覧注意

  • まるで北欧の国の森を題材にした本を書いた人が書くような日記

    表現次第でどうとでもなるのかもしれない。 まるで3日間何も食べなかった犬が4日目の寝起きに なんとか絞り出したような声で吠えるような声で

最近の記事

秋は一番好きな季節

一年を通して一番好きな季節は秋です。次に一番好きな季節は春です。 その次に一番好きな季節は夏で、その次は冬。以上、僕の好きな季節ランキングでした。 ロマンチストな僕にとっては、ノスタルジックエネルギーに満ちていて、なおかつ気候も良い秋はとても向いています。 しかし、近年秋が短くなっていて大変困っています。 夏の野郎が10月にまで食い込んでくることも少なくなく「お客さんもう閉店ですよ」と声をかけてもなかなか帰ってくれません。 でも、このあいだ今朝の冷え込みをベッドのな

    • “初志貫徹”病が招くリスク

      みんな実は気づいているのだけど、言い出せないでいることシリーズ。 僕は、初志貫徹という表現が好きではありません。正確に言えば、初志貫徹している人がスゴイと思われている風潮が好きではありません。 大多数の人は、初志貫徹病に罹患しています。そして、その事によって、大きな損害を互いに与え合っています。まずは、この事実を理解しましょう。 簡単な例を挙げると「アップル製品は使わない!」とどこかで公言してしまった人は、以降、どんなにアップルがあなた好みの製品を出したとしても、おいそ

      • できる社会人は「一旦距離をおく」

        このお話。多分、みなさんが思っている結論にはならないと思います。 早速本題ですが、現代はSNSの普及もあいまって、どこで誰が自分の文章を読んでいるかわからない時代です。 そんな場において自分の好き嫌いを発信することは、リスクが高い。 特に、四方八方に気に入られないといけないような人気商売をしている人にとっては「こっちを立ててあっちが立たぬ」ということがあってはならないのです。 たとえば「自分は犬が好きで、猫は嫌いだ」というと犬派からは賛同を得られるかもしれないが、猫派

        • 結論は同じ

          「ビジネス書は数あれど、同じことばっかり書いてあるから読む必要なんてない」 そんな風に思っていませんか。 僕はそんな風に思っていました。というか、そう思える本はたくさんある、と今でも思っています。 でも、ビジネス書の面白さは結論にはない、と今の僕は思っています。そう、ビジネス書に書いてあることなんて、結論だけ見ればたいてい同じなんです。 「諦めずに努力を続ける」「好きなこと、やりたいことを続ける」「小さな出会いに感謝する」……などなど 結論は大事だけど、ビジネス書に

        マガジン

        • 出せよ、ぐうの音
          17本
        • 夏季限定小説
          1本
          ¥100
        • 編集者の毒壺
          4本
          ¥444
        • まるで北欧の国の森を題材にした本を書いた人が書くような日記
          1本

        記事

          スピード感、嫌い

          結果からお話をすると、この日本において、社会人は等しく、速い人のスピードについていかざるを得ない構造になっています。 毎日、陽の当たる縁側でのんびりお茶を飲みながら、刺し身にのせるたんぽぽを選別している人も、開店から閉店まで、一人もお客さんがこなくて競馬新聞を読みふけっている古本屋の店番も。 分単位のスケジュールの中で「あの電車に乗り遅れたら次の商談に遅れちゃう!」と駅のホームをヒールを鳴らして走るOLや、「ソリューション! ソリューション!」と声高に叫ぶ、六本木のITベ

          スピード感、嫌い

          ベストアルバムって存在しちゃ駄目だと思っている。 「プロ」のアーティストが出すアルバムなんだったら 一枚目だろうが二枚目だろうが全部「ベスト」であるべきだろう。

          ベストアルバムって存在しちゃ駄目だと思っている。 「プロ」のアーティストが出すアルバムなんだったら 一枚目だろうが二枚目だろうが全部「ベスト」であるべきだろう。

          しっぱいした日の過ごし方

          急にテイストの違う記事です。タイトルのとおり僕は今、失敗真っ只中です。 昨日、でかい失敗をしました。結構洒落にならないレベルの失敗です。3年ぶりくらいに、胃の奥がきゅうっと締め付けられ、昨晩はごはんが喉を通らず、なかなか寝付けませんでした。 嫌なことがあっても、8割くらいは寝て起きたらすっかり回復している僕なのですが、今回は残念ながら2割の方のようで、今も胃がしゅくしゅくとすることに加え、人生終わったかもー! と、思ったりしています。 で、思ったのです。精神的にきついこ

          しっぱいした日の過ごし方

          知らない人の有料マガジンを買ってみた

          世界を大きく変えてしまうような超有益情報から、チラシの裏にでも書いておけばいいような「今日のごはんは、うどんにしようかなァ」的な誰にとってもどうでもいいような情報まで。この世は、そんな文字や映像の情報で溢れています。 その理由は、いつでも、どこでも、誰でも、手軽に、文字を世界に向けて発信できる環境があるからにほかなりません。 情報の価値は受け取る人によって異なります。例題を示すまでもないかもしれませんが「20000%口説かれるバリモテメイク術」という情報があったとして、2

          知らない人の有料マガジンを買ってみた

          知らない人の有料マガジンをわざわざ買う

          普段、本を買わない僕としては、超有名人の有料マガジンであってもよほど、よほど、の理由がなければ多分買うことはないでしょう。そう考えると僕がnoteの有料マガジンを買わないのって、当然の話なのです。 僕だけでなく、おそらく、多くの人が同じ気持ちなのではないでしょうか。 「●●をやっている僕が、日々感じたことを発信しています/月1500円」 この情報だけで、その発信者をもともと知っている人以外で有料マガジンを買おうと思う人が一体何人いるのでしょうか。逆に、なぜ買おうと思わない人

          知らない人の有料マガジンをわざわざ買う

          SELL OUR SOUL

          まさかこの話題について記載をする日が来るとは思ってもいませんでした。 この記事を記載するためにはいくつか僕の個人的な趣味趣向について綴る必要があるので、書く前からなかなか骨が折れるなァなんて思っています。(誰かに書けと言われているわけではありません) 僕の趣味趣向に全く興味がない人、TBHRに興味がない人にとっては毒にも薬にもならないお話だと思いますので、以下、無意味に有料記事とします。ただ、言葉を扱う仕事をする中で、背筋がしゃきっとする話にするつもりではありますので、ご

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          怪談に必須なリアリティと時代感

          ちょうど1年前の今日、僕は「白い服を着た髪の長い女性である確率」という記事を投稿しました。 記事の内容は結構シンプルでして ・僕は霊的なものに興味はあるけど心霊動画や写真は信じられない ・霊的なものはだいたい、白い服を着た髪の長い女性だからおかしい ・性別も服装も時代感ももっとバリエーションがなければおかしい ・ギリギリ見えるか見えないかのところで写っているのもおかしい というようなことをタラタラと綴っているだけの記事です。そんな記事もたまにはいいかと思ったので、今日は

          怪談に必須なリアリティと時代感

          2回目の客

          新卒時代、僕はローカルクーポン紙の営業と編集をしていました。2008年とか2009年とかなのですが、当時はクーポン紙全盛期(多分)。電話帳くらいあるんじゃないかって厚さのクーポン紙を月イチで発行するというハードなお仕事をしていました。 クーポンを掲載する店舗さんはクーポンについてよく思っている人も思っていない人もいます。よく思っていない人の主な意見は「クーポンで来るお客さんはリピーターにならない」というものでした。 ちょっと考えればわかることだと思うのですが、僕に言わせれ

          2回目の客

          文句が言えないこんな社会

          僕がよく知っている人で、世の中や今の境遇に文句を言う人がいます。僕はその人の文句をいつも「そうだね」と言いながら聞いています。 しかし、僕は知っています。 その文句は、言えば言うだけ、言っている人の価値とか、尊敬ポイントを消費してしまうということを。 なぜなら、文句を言わずとも、その状況は努力次第で解決できる、もしくは解決する可能性を高めることができることを僕は知っているからです。 それをしないで、文句を言うということは「自分をとりまく環境を変えるほど努力はしたくない

          文句が言えないこんな社会

          サークル開設しましたの話

          編集者として、なにか楽しくて、困っている人の役に立って、自分自身の知見も広がるようなことができないか、と考えていたのですが、あれこれこねくり回してたどり着いたのは「原稿の添削」サークルでした。 【サークル名】 その文章、プロに見てもらう? 【概要】 雑誌、小説、ビジネス書 一通りの編集をしてきた現役編集者(12年目)が あなたの作品をガチで添削します。 ベストセラー狙いの方には不向きです。 今の時代、どんなに内容がよくても、 それだけで本は売れません。 どうしても「売り

          サークル開設しましたの話

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          友達の家に遊びに行って玄関を開けたら 人より先に牛に会う 居間に通されとりあえず出てくる お茶と漬物でおばちゃんとしゃべる 友達と遊ぶのはその後で そういうシステムでやってきた 家に帰ると玄関に置いてある 変な瓜とじゃがいも、トマトでパンパンのレジ袋 県道を15キロ/hくらいではしるトラクター バス停の横にある精米機 頼むでもなく、朝と夜、町内放送が 各家庭にダイレクトで響く 360度、町中を山が囲む

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          編集者に対して思うこと

          「●●に対して思うこと」シリーズのなかで一番書きやすいテーマです。なぜなら、同業者からどう思われても知ったこっちゃないからです。 いっそのこと、この記事だけは全文公開してもいいかなと思うくらいなのですが、なんとなくこちらも特別枠に入れておくことにします。 さて(腕まくり)。

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