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「人新世」の自然

こんにちは。
じゅんじです。

徳島県から浜松までの交通手段を決めてなく、
今ゆっくりと色々と乗り継ぎなから浜松に帰ってます。

さて、今回の徳島県の目的は
僕が運営チームとして関わっている、
「生物多様性」をテーマにしたオンラインサロンの合宿に来ていました。

徳島県の神山町が今回の合宿の現場です。

神山町は集落が森に囲まれて、
鮎が棲息している川があり
自然豊かな場所に感じます。

しかし、木に囲まれていて緑が多く見えていても、
そこはスギやヒノキの人工林に植え替えられ、
自然が着々と崩されていくような町とのこと…。

そんな町で起こっていることは
いろんな問題が発生していました。


人工林に変えられた場所では、
スギ•ヒノキがどんどんと成長していき、
森の中に注ぐ光を木々たちが遮断していきます。

すると、スギ•ヒノキの下で
光を欲しがっている植生が育たなくなるのです。

すると雨を受け止める植物たちがいないことで
土壌はダイレクトに雨水に打たれて、侵食していきます。

土が地面に流れていくんですよね。

植物たちは土の中に根を張り巡らせて、
土の中の菌たちと共生して生きています。

健康的な土の中では、
スポンジのようの保水力を持ち
水を森の中で供給しているのです。

そしてティッシュをねじり細くさせて、
コップに入ってた水をつけるように、
木々の根っこは水を吸い上げで、地上に水を放っていきます。(蒸散)

しかし植生が無い森では、
地面が雨などによって固められて
雨が土の上を流れていく状態。

土の中に水分を溜めておくことができません。

川の水は森の土中から、ポンプのように湧いて出てきます。

しかし森に水がないため、川の水がだんだんと減ってきています。

神山町では水道インフラに頼らなくても、
自然の豊富な水で生活することができました。

それもだんだんと水が無くなっていくことで、
生活することができずに
引越しをせざるを得ない状況が起きています。

人も影響を受けていますが、
自然の中のいきものたちは
僕たち以上に暮らしを奪われています。

川の水がなくなれば
もちろん川のいきものたちはいなくなってしまいます。

森の生態系は無くなれば、川の生態系がなくなり、
川の生態系が無くなれば、川魚を餌とする鳥の生態系もなくなります。

自然が無くなれば
自然環境と共にあった鮎づりなどの文化がなくなります。

人と自然は繋がっているものです。

どこに行っているのか?

「人新世」と呼ばれる時代において
自然の定義が歪められていると感じています。

養殖や遺伝子組み換えなどの
人が手を入れてしまった生き物たちの命は
命を自然から切り離してきています。

産卵のために川に帰ろうとうとする魚たちは
生まれた場所を知らずに川に戻ることができなくっている、
という状況も起きています。

森から海へと栄養が流れて
その流れてきた栄養を吸収した魚たちが川に戻ることで
森と海との栄養の循環ができているのです。

しかし川に戻れなくなってしまった魚は
栄養を循環させる役割が果たせていないのです。

つまり循環の観点からの栄養補給を
森は失われてきています。

僕たちが生きている社会は何を目指しているのでしょうか。

何かが影響し合って生きている自然、人が生きてる社会。

自然から離れていく僕たちに、
以前よりも危機感を感じ始めています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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