なぜ我々はお金に支配されるのか
気持ちが暗くなる話なので、そういうのが苦手な人は読まないようにしてください。
どうしてだろう・・・。
簡単なことです。それは、お金で支配しようとしている人たちがいるからです。
それは誰かと言いますと、権力者です。
たとえば、マイナカードを普及させようとして、マイナポイントというのを付けました。20000ポイントですね。お金が少しでもほしいと思う人は、マイナカードを期限内までに受け取って、20000ポイントを使いたいと思うでしょう。
ところが、私の推測だと、思ったほどに普及しなかった、あるいは、目標はマイナカード100%普及だったのに、100%になりそうになかった。というわけで、健康保険証とマイナカードを一体化しましたね。
権力者は、メリットをかざすことによって、私たちの意思をコントロールしようとします。それにつられないなら、今度は、私たちに何らかのペナルティを課すといって、コントロールしてくるわけですね。『マイナカードがないと、健康保険の効果もないですよ。』ってことです。
政治にはお金がたくさん必要。よくわかります。お金をあげる、あるいはあげない。取る、取らない。それだけで、私たちの意思をコントロールしているからです。
私たちが政策に共感するのは、その政策がすばらしいからではありません。その政策が、いかに自分達にメリットをもたらし、あるいはデメリットを与えないような政策であるか、というわけです。多くの人は、自分達にメリットを与えてくれる政策を、本当にいい政策だと思えるようです。
中立的に、変だな~と思う政策があっても、必ずどこかにそれを遂行することで喜ぶ人たちがいます。じゃないとやりません。
お金で人をコントロールするってことは、逆に言えば、国民すべてを豊かにすることはないということです。なぜなら、『あなたたち(政治家)の言うこと聞かなくっても、生きていけますから』という結果にしてしまうと、コントロールできなくなるからです。つまり、命を保つ手段をあちら側に握られているわけです。
例えば、少子化問題の解決も、結局お金です。子供家庭には給付金を配るとか、あるいは税額を控除する、といった形ですね。
でも、私は少子化対策って、お金の問題じゃないと思っています。ここは論点がかなりズレるわけですけど、あえて言います。
飴を与えられても、鞭を打たれても、もう子供産みたくない。産まないほうがいいって人が出てきているんですよね。それだけこの世界は苦しかったり、空しかったりするわけです。逆に、自分が潤いたいから、自分が苦しさから逃れたいから言うことを聞くような人が子供産んでも、その子供は結局、その親の苦しさを和らげるために産み落とされたっていうだけなんですよ。お金で子供産むかどうかをコントロールしているってことは、その効果として子供を産むと決断する人が出てくることを期待しているってことですよね。本当に、経済事情だけが少子化を助長している理由なら、お金だけで解決できるはずです。で、親は素晴らしい人たちばかり。だけど、お金がない・・・。ただそれだけ。
でも、実際はそうじゃありません。素晴らしいわけでもなく、しかもお金もないっていうのが普通。ってことは、金だけのこと考えて次の子を産もうとしている、こんな親に産み落とされたら、子供の人生それこそ親の欲に食われるんじゃないかって気がしませんか?たとえそういう親が少数派だとしても、お金で少子化に取り組むというのはおかしいと思いますね。
権力者は飴と鞭で人の意思をコントロールします。基本的にこれしかできません。飴も鞭も関係ない状態になったら、彼らに出来ることは何もないんですよ。全てが空回りになるわけです。
確かに、駄目な親の元で立派な子が育つというのもよくある話。何がいいかは一概に言えないのは確かです。親が反面教師になる例はありますからね。
何でもいいから子供を産んでほしい。例えその子が苦労しようと、親があがこうと、子供を産んでほしいんです。子供一人生まれると、その子に必要な金は膨大なものになります。需要が生まれるんです。生活費、医療費、レジャー費用、教育費などなどがかかりますね!
で、一方ではガキは嫌いだのうるさいだの言うわけで、一方では産んでほしい。何でかっていうと、少子化によって自分達がやばくなるのが嫌だからです。みんな、自分の都合のいいものだけを与えてほしいと思っている。少子化問題解決は、なかなか難しそうですね。
で、当然産んだら産んだ責任は両親にあります。産ませるようにあれやこれや水を向けてはいますが、それにつられてうんじゃうと、全責任はやっぱりその水の流れに乗った人に乗っかってきます。
お金で誘惑しつつ、罰でせき止めつつ、行動したら、あんたのせいよ!
っていうのが、権力者の常なのです。