素人のための法学入門
この記事は、著者が以前Kindle出版していた『社会が理解できる自然権の話』のタイトルが悪かったんじゃないかな~という反省を踏まえ、タイトルを変えて載せていく反省後の記事です。
そして、ちょっと加筆修正を加えています。
シリーズで載せていきたいと思います。
タイトルは突然変わるかもしれませんが、よろしくお願いします。
この記事を連載する前のきっかけ
私は4年間法学部にいたことがありますが、(大学の名誉のため、どの大学かは差し控えます。)ヨビノリ先生が東京大学で同じ思いをされたように教授のいうことってさっぱりわかんねー状態な人が多くいたことを覚えています。私の場合は法学部でしたが、へ~、私と一緒だったんだ!と思いました。
4年間で学費200万以上(+生活費+それまでの受験勉強+勉強時間+交際費)とか使わされた挙句、4年大学にいたけど法律って何なのかよくわかんねー。卒業したときにはむしろ馬鹿になって卒業してしまう人がいる・・・という現状を非常に嘆かわしく思ってきました。
経済回すためにうまく連れてこられたんだな~って・・・、今では思ってます。
対象の読者
この記事は法律なんて全然わからないけどちょっと興味があるな・・・。これから法学を学んでいきたいけどどこから学んでいいかわからないな・・・。といった人たちのために書かれているほか、まぁ、ただで専門的な知識が身につくなら、いっちょ読んでみるか・・・という自己啓発を目的としたい方のために書かれています。
もちろん、過去法学部にいたけれど、もう一回学び直してみたいとか、法学部は文系学部だとレベルのたかいほうだったからあこがれていたんだよね・・・。といった方達のためにも書かれています。
簡単に言えば、全ての人たちのために書かれています。
逆に、私は法律のエリートコースいってるから今更こんなの読んでも仕方がねーとか、司法試験勉強している私にこんな記事必要ないね…とかっていう方にも、私としては騙されたと思って読んでみていただきたいものです。
読んだ後で判断しても遅くはないのではないか…と思っております。
巷にある資格試験用の教材で勉強するとか、司法試験の予備校みたいなところに通うとか、そういうところに最初から入るのはマジでやめておいた方がいいと思います。唯のカモです。つうか、大学に入るのもカモだった感じありましたけどね・・・。
法律は国民のものです。その国民が法律への理解を十分しないまま、民主主義なんて成り立ちえない。結果、法律がよくわからないから、余計好き勝手に法律作られちゃう…なんてことになりかねませんよね。法律は専門的な知識であるべきじゃない… もっと、私たちの生活に浸透するべきものです。
しかし、専門分野だと言われているくらい、学ぶべきことは確かに多く存在しています。でも大丈夫。この記事を読み進めていけば、きっとあなたにも理解できます!平易な、誰にでもわかる話から進めていきますし、コメント欄では質問も受け付けますので、ぜひ気軽にお読み下さい!
はじめに
法学入門です。法学というと、民法とか刑法、と言った法律を思い浮かべる方が多いですね。
司法試験で有名な六法というものを勉強するのだ・・・というイメージをお持ちの方は多いでしょう。
しかし、このことからいきなり法律学を進めていくのは、危険です。法律というものを、大きく誤解していく可能性があります。その誤解は、例え司法試験に合格した後であるとしても、修正されずに残ってしまうかもしれません。
まずは、法思想を学んだ方がよいでしょう。なぜならば、法思想こそが、法律という考えの産みの親だからです。法思想の核と言ってよい考えが、自然権です。自然権を理解せずして、法律を語ることなかれ・・・。と、個人的には思っています。
しかし、実務的、常識的には、悲しいことに、法思想は後回し、あるいは、学ばなくても問題ない・・・とさえされているのです・・・。何と嘆かわしい!
というわけで、私がその常識を覆してやる!!!と思う気持ちで記事を書いていきたいと思います。
とにかく、だまされたと思って読み進めていってください。お願いします。
自然権を一言でいうと?
学生A 「今日、自然権というものを学んだのですが、いまいち理解ができませんでした。どういうことなんでしょうか。」
先生 「自然権とは、人間が生まれながらにして有する権利のことを言います。でもよくわからないですよね。言い換えると、何でもしていいということです。」
学生A 「何でもしていい?じゃあ、授業中に居眠りしててもいいってことですか?」
先生 「・・・。そうですね。自然権があるから、授業中居眠りをしてもいいし、友達としゃべっていてもいいし、スマホでゲームをしていてもいいんですよ。」
学生A 「人間が生まれながらにして有する権利っていうことは、私も人間だからその中に入っているんですよね?」
先生 「もちろんです。」
学生A 「じゃあどうして学校はダメっていうんですか?」
学生B 「ばかだな~。そんなことしてたら授業にならないじゃないか。」
学生A 「それくらいわかってるわよ。私が言いたいのは・・・。」
先生 「まぁまぁ、喧嘩をしないでください。どうして私たちが自然権を行使できないのか、それにはちゃんとした理由があるんです。今からそれを説明しますので、慌てずに聞いてくださいね。」
この章のまとめ
自然権とは、何でもやっていい権利のことである。