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響く言葉には「ツッコミ」が必須!良いコピーはこうして生まれる

「良いコピーを書きたい!」
そう願うコピーライターやマーケターの方も多いのではないでしょうか?
しかし、いざ書こうとすると、言葉がうまく出てこなかったり、ありきたりな表現になってしまったりと、悩むことも多いですよね。

そんな時、私が実践しているのが…
あえてツッコミを入れてみる」という方法です。

実は自分の書いたコピーにツッコミを入れることで、客観的な視点を取り戻し、言葉の精度を高めることができます。

今回はツッコミを活用したコピーライティングの手法を解説してみたいと思います。

【ここがポイント】

  1. ツッコミで「当たり前」を疑う

  2. 対象読者を明確化し、ツッコミを入れる

  3. 言葉の「穴」を見つける

  4. 感情に響く言葉を生み出す

  5. ツッコミでリズムとテンポを調整する

なぜコピーにツッコミを入れる必要があるのか?
コピーライティングにおいて、陥りがちな罠の一つに「自己満足」があります。
自分が書いたコピーは、どうしても良く見えてしまうもの。しかし、ターゲットとなる読者にとって、そのコピーが本当に魅力的かどうかは別問題です。

そこで重要になるのが、客観的な視点。
自分のコピーに「本当にそうか?」「もっと良い表現はないか?」とツッコミを入れることで、冷静に評価し、改善点を見つけることができるのです。

ペンシルベニア大学の研究によると、他人の文章を編集する際に、誤字脱字や表現の改善点を見つけやすくなるという結果が出ています。(※1) これは、他人の文章を見ることで、客観的な視点が得られるためだと考えられます。

自分のコピーであっても、一度「他人」の目線で見てみる。ツッコミを入れるという行為は、まさにこの「客観視」を促す効果的な方法なのです。

読者の心に刺さるツッコミを
ツッコミを入れる際には、誰に向けてコピーを書いているのかを意識することが重要です。

例えば、若い女性向けの化粧品のコピーであれば、「この効果、本当?」「私にも使えるの?」といった、ターゲット層が抱きそうな疑問や不安を想定してツッコミを入れてみましょう。

ターゲット層の心に寄り添い、彼らの言葉でツッコミを入れることで、より効果的なコピーに磨き上げることができます。

言葉の「穴」を見つける
優れたコピーは、言葉の無駄がなく、洗練されています。
逆に、言葉に「穴」があると、読者の理解を妨げたり、誤解を招いたりする可能性があります。

この表現、わかりにくいんじゃないか?」「もっと簡潔に伝えられないか?」といったツッコミを入れることで、言葉の「穴」を見つけ、より明確で persuasive な表現に修正することができます。

感情に響く言葉を生み出す
心を動かすコピーは、単に情報を伝えるだけでなく、読者の感情に訴えかける力を持っています。

この言葉で、読者の心に響くか?」「もっと感情を揺さぶる表現はないか?」と自問自答し、ツッコミを入れることで、言葉に深みと奥行きを与えることができます。

例えば、「この商品は革新的です!」というコピーよりも、「もう、我慢しなくていいんだ。」というコピーの方が、どこか読者の感情に訴えかける力強さを感じませんか?

リズムとテンポを調整する
コピーは、読者にとって読みやすく、心地よいリズムとテンポでなければなりません。

この文章、読みづらいな…」「もっとリズム感を出せないか?」とツッコミを入れてみることで、言葉の流れや句読点の使い方を見直し、よりスムーズな文章に仕上げることができます。

コピーライティングは、まるで彫刻のような作業です。
言葉という素材を丁寧に削り出し、磨き上げることで、初めて人の心を動かす作品が生まれるのです。

そして、ツッコミは、その彫刻刀となる重要なツール。

もっと良くできるはずだ!」という情熱を持って、自分のコピーにツッコミを入れ続けてください。

そうすることで、あなたの言葉は、読者の心に深く刻まれる、力強いメッセージとなるはずです。

(※1) 出典: "Proofreading Errors in Context" by Rebecca L. Johnson and Jane F. Kacmarcik, Journal of Educational Psychology, 1982.
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斎藤潤一@地方創生
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