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飲み込まれて、夢を失くすのが怖いおじさん

 ご存知の通り、僕は会社員です。一冊でも小説を書籍化したいと夢を持つ会社員です。

 いい歳して夢なんて言ってんじゃねえと言われることもありますが、夢は捨てきれないし、捨てられないモノだと思っています。でも、日常に溶けて、飲み込まれて、忘れかけることがあります。

 ここ数ヶ月、新しい小説を書けないのには理由があります。僕の会社はいわゆるITベンチャー企業でして、今けっこう調子がいいのですね。その中で、仕事が楽しかったり気の合う仲間もいて、優秀な人も多くて昇進するには勉強もしなくちゃいけなくて(今日決まりましたが)、そんな日常が悪くなかったりしていて。

 でもね、もちろんそれは幸せなことで贅沢は言えないのだけど、どこかで「小説書かなくちゃ」って思いは消えていないわけです。しかし、努力すれば結果を出せる仕事を目の前にして、長らく結果が出ていない小説と天秤にかけた時に、自分に甘えて小説を後回しにしていたのです。

 そして今日、ひと段落した時に不意に、そうやって日常に飲み込まれて人は夢を忘れてゆくのだなあと怖くなったのです。「このままじゃダメだ」と。もちろん日常に飲み込まれて、向いている事に注力するのは正しい選択なのだけど僕はそうなりたくないなと。

 その根源には父の一言があります。父は40年一つの会社を勤め上げたのですが、引退後僕にこう言ったのです「会社員がやった仕事は全て会社の功績だ。個人じゃない。お前は、自分でやりたいことをやって、個人として創りたいものを作って名前を残せ」と。

 その言葉を思い出した時に、やっぱり小説を書かなくてはと沸沸と。でも、仕事とのバランスを上手くとれるのか・・・うーん。いや、書くよ。書きます。

 自戒を含めて。ここに宣言します。今年中に必ず一作投稿します。絶対!そんなおじさんがまた小説書いたら、皆さんよろしくお願いいたします。

小説「中目黒の街角で」

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SONE
僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。