12.No Car, No Life (壱)
さらに、もっと辛い決断を迎えるであろう前に。
たたが、車。されど、車、なんです。
少し聞いてください(気持ちを整理するために)
1台目はレックス。
軽四ながら、大学生のモラトリアムな毎日をともに過ごしました。
パワーは小さかったけど、車重が軽いので下手な横好きで振り回しまくりました。
振り回しまくったあげく、最後は小さな川の堤防道路を滑り落ちながら1回転し全損のラスト。
2台目はカローラセダン。
社会人初の乗用車までのつなぎ。
めちゃめちゃ古いカローラでしたが、普通車は初体験なので、エンジンの余裕感、車内の広さに嬉しくもありました。
3台目はラングレーハッチバック。
社会人になる直前、付き合いにより、ニッサンで中古を購入。
ニッサンには思い入れが少なく、ほとんど記憶に残っていない。
で、ラングレーに乗っている間に、車人生を決めた衝撃的な瞬間に出会えました。
当時友人のホンダ プレリュードの助手席に乗せてもらい、VTECエンジンの高回転の鼓動、嗎とともにグッとのびる加速に一瞬で心を奪われました。
トヨタのようなアクセルにリニアな軽快な加速ではありません。
VTECエンジンにドラマを感じました。
本田宗一郎さんにはあったことはありませんが、ホンダだけを乗り続けると彼に誓いました。
そして、4台目は、シビックSi セダン。
憧れのVTEC。
エンジンのシリンダーヘッドは、赤色カバーにセリフ文字で「VTEC」。
乗り込む前から心躍りまくり。
シートに座り、キーを回しエンジンを起こす。
ホンダノートが身体に心地よい。
アクセルを踏み込み、シフトをアップし、レッドゾーン手前の高回転に達すると、覚醒する。
運転していることが幸せな日々でした。
そして、さらに、車人生を変える2回目の出会い。
弍 につづく
では