《変容の対象》2023年11月第14-15小節目
一頻り練習をし、福島諭さんから変容が来ていたのでそのまま書き始める。
長らく愛用していたbuescherのアルトがいよいよ使えなくなり、オーバーホールとまではいかなくても修理の箇所を見積もってもらった結果、絶望的な金額になり、昔のyamahaにbuescherのネックをつけて(当然オクターブキイの連結バーの長さは合わないからちょっと自作のアタッチメントを用意し)試したりしていた。サックスは口に近い箇所のパーツから順に重要性が増すのはサックス吹きなら知っていると思うけれど、あら不思議、buescherの音がする。勿論そのままそっくりという訳ではないけれど、音韻に纏い付く音色の成分はbuescherの音色にあったものがそのまま反映され出力されている。とりあえずネックを変えたり、変えなかったりしながらこの場をやり過ごすことにした。
季節は冬になり、愛用していたそれも相当な愛着を有したものが死にゆく様を見るのはことにこたえるものだ。
とは言え昨日はyanagisawaのテナーの音色にグッと来ていたのもありまぁ、アルトはアルトでまた考えようという気にもなるのだ。