《変容の対象》2023年11月第1小節目
《変容の対象》2023年11月第1小節目を先ほど福島諭さんに送った。
先日は三重県新鹿の家の掃除に行ってきた。新鹿と言えば中上健次が居を構えようと計画していた土地としてエッセイでも書かれているけれど、美しい砂浜があるこじんまりとした村落という感じの町(新鹿町)ではあるけれどそんな風情のある土地で中上健次はいくつかの理由から転居を断念したわけだけれど、転居していれば中上健二ファンが集まるような土地になって居ただろうなぁ、、、といつも思う。とはいえ、その砂浜は有名で夏には多くの客が集まる。
そこまでは車で2時間半あるから車ではストラヴィンスキーのboxセットと変容のピアニストの山内敦子さんのCDを持って行って、母がストラヴィンスキーの春の祭典を聴きながら行っているとあまりに難しいから他のにしてと、そこからずっと山内さんのドビュッシーを行きと帰りずっと流しながら熊野の山を走った。あたらめて山内さんの流れるような正確で美しい固有のタッチのピアノの音韻の断片が耳に刹那そのカタチを留める時、幾度も凄いピアニストだなと思ったのだった。