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《変容の対象》2024年11月第15-16小節目

《変容の対象》2024年11月第15-16小節目を福島諭さんに送った。ちょっと想定めいたものがあったので忘れないうちに書いた。

昨日は中断していた「パリ、テキサス」の最後のシーンだけを観た。
それにしてもあの時のナターシャ・キンスキーの恐ろしいほどの美しさには、、、それすらも忘れていた。
スクリーンに登場した女性で一番美しいのではと思った。

それより、映画で最も有名な主人公の名前トラヴィスと同名のこちらのトラヴィスの最初のシーンの泥だらけの赤いキャップによれたシャツ、くたびれたスーツと髭の感じがえらくカッコよい。その格好良さは今の時流とは無縁なのかもしれないが、自分には刺さるものだった。昔見たときはわからなかった。「あの敗北者の薄汚い哉(なり)の、、、」と言われそうなものがある視点から見れば洗練されているというのも面白い。タバコのシーンが激減して久しいが、ニヒルで、ハードボイルド、ヒップで、クールな群像を彩ったタバコの紫煙ももう今は昔か。

エドワード・ホッパーの絵画を見る。

あのトラヴィスの帽子は多分あのfreewheelersが、キャップでオマージュしてるとか、わかる人にはわかるもの、そういう密やかな楽しみは人生に何かをもたらす時間ではある。

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